【おすすめ】ジャンル別、海外ドラマランキング!!
僕はわりと海外ドラマは観ている方だと思います。
そんな僕が独断と偏見で決めた、一位から三位までのジャンル別ランキングを発表します。
かなり好みが偏ってるかもしれませんが、どのドラマも面白さは100%保証できます。
【名作】一度は観ておくべき、人生観の変わる映画10本
世の中には、観た時から人生観の変わるような素晴らしい映画があります。
今日は僕が見てきた中で感銘を受けた名作映画10本を紹介します。わりと最近の映画に限定しました。
関西芸人が東京進出で成功しづらい理由
ジャルジャル、千鳥、天竺鼠、その他様々な関西芸人が東京に進出しているが、いまいち成功しづらい現状がある。
やはり東京は笑いのレベルが高いのか?
それとも関西と東京では笑いの質が違うのか?
おそらくだが、そんなことはないと思う。
関西だろうと関東だろうと、もちろん少しの違いはあるだろうが、これだけインターネットが普及した昨今ではほとんど関係ないと思う。ダウンタウンやブラックマヨネーズなどお笑い界で圧倒的な実力だと言われているコンビは関西出身だし、島田紳助や明石家さんまなどの大御所も関西出身だが東京で活躍している(紳助は引退したが)。つまり「関西の笑いは東京では通用しない」わけではないだろう。
現にダウンタウンも初めから受け入れられたわけではないし、さんまですら、おかしな目で見られていたらしい。
何故、関西芸人が東京に来るとヒットしないのか。
警戒心によるバイアス
単純に「慣れの問題」だと思う。
笑いというのは人間の生理的な部分を刺激するものだから、こちらが「笑おう」という気持ちがなければ笑えないし、個人的なバイアスがかかりやすい。だからよく知らない人が「何か変なこと」をしても、中々笑いづらい。それが逆に慣れ親しんだ人が、さほど面白くないことを言っても、安心して笑えてしまう。
誰しもこんな経験があるのではないだろうか。
例えば、小学校から中学に上がるときや、中学から高校に移ったとき、同じ学校出身の者同士で盛り上がっているのを見て、「何だこいつら……つまんねぇ」「笑いのレベル低っ」と感じてしまう。他にも塾に行った時、他の学校の生徒の話しを聞いて、白けてしまうこともある。
それらは、自分がその空気やリズムに慣れていないからという理由もあるが、最も大きいのは、ただその人自体に慣れていないから生まれる感情だ。
だが自分が地元の友達と戯れている時のことを思い出して欲しい。そんな大したことはしていないし、たわいないことで大爆笑してしまうこともある。そして、おそらく他の人にも同じように「つまらない」と思われていることだろう。
人間は自分の知らないものや、理解できないものに恐怖を感じるし、警戒する。気を張った状態になる。そんな状態では笑えるものも笑えなくなる。
よそ者を嫌う心理
誰しも、自分の「慣れ度」によって大きく左右される。
入学した当初は「絶対にこんな奴らと友達になるか」と思っていたのに、卒業する頃には「最高の友達!」になっていることは珍しくない。
だから恋愛でも、一度好きになってしまえばどんどん好きになってしまうのだ。慣れれば相手のちょっとしたことで面白いと思えるし、ちょっとしたことが愛おしいと思えるようになる。そうしてますます好きになる。
逆に嫌いだと笑えないし愛おしいと思えない。相手のやることなすこと全てが嫌いになる。
芸人の東京進出で成功できないのにもこれと同じことが起きているはずだ。初めて見たよくわからない芸人のネタで笑う気になれない。よそ者を嫌う心理だ。
見下しの心理
そして、「慣れていないから警戒心が生まれ笑えない」「よそ者だから嫌われる」と書いたが、それ以外にもう一つ理由がある。それは、「相手を自分より下に見ている」ということだ。
学校の例えでもわかる通り、結局相手を下に見て蔑んでいるのだ。
初めての芸人を見た時、そこには 「ふん、よくわかんねぇけど、こんな奴らで笑うかよ」という深層心理が隠れているはずだ。
そして、実はイケメンより、おっさんやイカツイ奴の方が有利だと思う。例えば最近だと鬼越トマホークとか。やはりそこには「見た目が怖いからなめられにくい。だから冷静に判断してもらえる」というのがあるのかもしれない。
面白さを追求することの苦労
好きだから面白く感じる
ごく稀に、慣れていないのに笑える凄い人たちもいる。だがそれは純粋な笑いの実力というより、その人たちのルックスだったり、態度、さらには醸し出す雰囲気みたいなものが自分の好みに合った時、面白いと思える。単純に言えば、カッコイイ奴らは笑えて、ムカつく顔をした奴らは笑えないということだ。それも含めて実力だとするならそうだろうが、厳しい現実だ。
つまり人間は「面白いから好きになる」のではなく「好きだから面白くなる」ということ。必ずしもそうではないが、ほとんどの場合そうだ。
大衆は厳しい
バイアスが一切かからない冷静な大衆の方が少ないので、人気が出ない可能性の方が高い。しかしそれは当たり前だ。これだけ芸人やタレントが溢れている時代に、新しい奴らが出てきても、わざわざ自分がそれを見る必要はないからだ。「自分は自分が好きなものだけ見てるからいいんだよぉ」という気持ちになってもおかしくはない。だから本当にお笑いが好きなお笑いオタクみたいな人くらいしか、冷静で客観的な判断をしてくれない。言ってしまえば大衆はそれほど甘くはないということだ。
地方の芸人はどうすれば東京で売れるのか
「敵の敵は味方」的な、アレ
自分が初対面で受け入れ難かった人がいて、またさらに知らない人に会うと、一度会っている人の方が好きだと思えるという経験が自分にもある。
例えば、ちょっと前だと一発屋芸人でスギちゃんが人気だったが、その時にスギちゃんのことをつまらないと思っていた人もいるだろう。そしてそれからまた新たな一発屋芸人が何組も登場した。そこで「またつまらない奴らが出てきたか」と思う。だがそいつに「今の一発屋とスギちゃんどっちが好き?」と聞けば、「スギちゃん」と答える人が多いと思う。「こいつに比べたらスギちゃんの方が良かったなぁ」となるのだ。結局それは慣れの問題だ。
失礼だが、ダチョウ倶楽部だって今新人で出てきたら間違いなくつまらないと言われるだろう。
若者と年長者の好きな芸人がずれているのも、自分が慣れ親しんでいるものの違いによる。
ということは、他の東京進出組が出るまでなんとか粘るのも一つの手だろう。
大事なのは自己プロデュース
東京進出する芸人は、まず大衆に自分たちの存在を慣れさして、好きになってもらう努力から始めなくてはならないし、他にもなめられてはいけないとか、ファッションだったり佇まいみたいなものまで自己プロデュースしていかなくてはならないだろう。
何と言っても「好きになってもらう」のは必須条件だ。これはお笑いのネタを好きになってもらうという意味ではなくて、自分自身を好きになってもらう、ということだ。
とにかく露出をすることが大事
ただ、好きにさせると言っても、人格を好きにさせるわけではない。人間は必ずしも性格のいい人を好きになるわけではない。最近の若手芸人に多い「気を使いすぎな雰囲気」や「いい子ちゃん的な態度」自体がウザがられる原因となることもある。
「好きになってもらう」というのを勘違いして、ネットなどで叩かれないように真面目に真面目にとやっていては寧ろ嫌われるかもしれない。そこが難しいところだ。
つまり結局、慣れさせる為に地道に露出を続けるしかないのだろう。今はネットもあるからそういうので認知してもらうのがいいのかな……。
まとめ
成功しない理由
・慣れていないから警戒心が生まれ笑えない
・大阪から来たよそ者を嫌う心理が働き笑えない
・気に食わないから見下してしまい笑えない
成功する方法
・他の東京進出組が来るまで粘る
・笑いだけじゃなく好かれるように自己プロデュースに気を使う
・とにかく沢山露出をして視聴者を洗脳する
芸人が増えすぎたことが問題であるような気も……
漫画のキチガイ主人公たち
漫画には様々なキャラクターが登場する。そして悪役というのは大抵頭がおかしくて共感できないような奴ばかりだ。しかし、時にその悪役より、もっと共感できない頭のおかしい主人公が存在する。
今日はその頭のおかしい主人公を何人か紹介しよう。
夜神月(デスノート)
犯罪が大嫌いな彼はデスノートを使って犯罪者を抹殺し、平和な世界を作ろうとした。
ニュースで犯罪の報道がなされるたび辟易するのはわかる。だが普通の人間なら、デスノートを手に入れたからといって「平和な世界を作ろう」とは思わない。そもそもそれが可能なのかどうかもわからないし、それをしたことで自分にどんな利益があるというのか。せいぜい「スッキリする」くらいのものではないか。それを本気で、命を懸けて実行できるというのは頭のネジが何本か飛んでいると言わざるを得ない。
彼は「法律は絶対」という考え方だ。刑事事件を起こした犯人を裁いているということは、結局彼は国の決めた法律を自分のルールにして動いている。なのに自分を「新世界の神」と思っている。何が善で何が悪かということを深く考えもせずにだ。せっかく「神」になるつもりなら、法律は関係なしに自分の好き嫌いで動けばいいのに……。
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孫悟空(ドラゴンボール)
悟空はとにかく戦闘狂である。そしてそれ以外のことはどうでもいい。悟空は人間ではなくサイヤ人なので、という反論もあるかもしれないが、同じサイヤ人であるベジータは人間らしい心を持っているので、悟空だけ特別頭がおかしいということだ。
彼を見ていて感じるのは、共感能力が欠如しているということ。自分の息子である悟飯がセルにやられている時も、全く助けようとしなかった。一応悟空の論理としては、悟飯がブチキレたらセルに勝てる、むしろ悟飯がキレないと勝てない、ということらしいが、これもおかしい。何故なら悟空は弱っているセルにフェアじゃないという理由で仙豆を渡したからだ。結局戦いたいだけなのだ。完全にキチガイである。
そんな狂人の悟空の血が入った悟飯だが、彼は真面目で良い人間に育った。つまり妻のチチの教育が素晴らしいということだ。
ロック(ブラックラグーン)
元々は、国立大を出ていて一流企業に勤めるサラリーマンだったが、会社に裏切られたことによる怒りと、悪への憧れから会社を辞めて犯罪組織に加入する変人。
「一時のテンションに身を任せる奴は身を滅ぼす」という漫画『銀魂』の名言があるが、彼はまさにそんな感じだ。
裏社会にいても、表社会での正論を振りかざすような青臭い奴で、何故かそこが評価されている。その「正論」もちゃんとした論理があるわけでもなく、ただの常識とかそいうレベルの話だったりする。そして自分の意見は曲げようとしない強情さもある。
頭のおかしい奴の特徴として「感情的」というのがあるが、彼はまさにそういうタイプだろう。
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北条彰(サンクチュアリ)
少年時代、カンボジアで過ごし、そこで家族を失った。その時に一緒にいた浅見という男と共にキリングフィールド脱走して日本に帰国した。そんな過酷な少年時代を送ったことで、とにかく根性が座っている。「日本を変える」などと言う野望を胸に秘め、高校を中退してヤクザになり、そこから組長まで上り詰め、初代総長を再起不能にして、自身が二代目総長となる。因みにキリングフィールドから一緒に脱走した浅見は政治家になっている。そして裏社会を牛耳る。浅見が表で北条が裏。裏と表から日本を変えようとしている変人だ。
まず考えることもやることも常人ではない。どんな状況でも顔色ひとつ変えず、淡々と実行する。男なら誰しも憧れるほど格好良いが、冷静に見ると相当頭がおかしい。
イチ(殺し屋1)
キチガイキャラの代表格。この漫画は登場人物のほとんどがイカれているが、その中でも突出しておかしいのがこのイチだ。
彼はまず究極のサディストで、精神年齢が異常に低い。昔虐められていたことを思い出して、泣きながら対象者を殺害する。そしてその後死体を見ながら自慰行為をして、現場に精子を残して、すっきりした笑顔で帰宅する。この手の作品を読み慣れていない人からすると、気持ち悪くて読めないレベルだろう。
そしてそのキチガイさに拍車をかけるのは、戦闘能力が異常に高いということだ。これで弱い男ならまだいいのだが、作中でもずば抜けて強いということが恐ろしさを増すポイントだ。彼が「うわぁぁ〜ん」と泣きながら走ってきたらもう終わりだ。
是枝一希(王様達のヴァイキング)
彼は人とまともなコミュニケーションが取れない。ほとんど何を言ってるかわからないし、常に目を見開いている。作中の設定では、頭が良すぎて言葉が追いつかないらしい。
そんな彼もパソコンと向き合っているときは人格が変わる。自分のマシンに触れられそうになると獣のような目つきになり、先輩だろうとなんだろうと関係なく睨みつける。そして後で反省する。「自分で自分がわからなくなる」というのもキチガイポイントだろう。
そして集中力が異常で、ソースコードを書いている時は周りが見えなくなり、何も聞こえなくなる。現実でもこういう人はいるが、彼の場合完全にヤバい顔をしているので、彼のことを「かわいい」と思っている人もあの姿を見ればドン引き間違いなし。
こういうある種の天才を「キチガイ」と形容するのはあまりよくないが、キチガイなのでしょうがない。
ゴン(ハンターハンター)
ゴンは確かにはじめからおかしかった。だがまだ可愛らしさもあったし、子供だからという点で多めに見ていた。だが蟻編に突入し、彼の本性があらわになったと思う(厳密にはグリードアイランド編からちょっとヤバかったけど)。
彼は純粋すぎるが故に、周りから見ればおかしく感じるタイプだと思う。強情で、自分の意見は曲げようとしないし、周りの意見は一切聞かない。そしてとにかく感情的で、冷静さは微塵もない。その真っ直ぐさが良い点でもあり、逆に悪い点でもある。真っ直ぐすぎて「急にムキムキになる」のは悪いところだろう。
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ルフィ(ワンピース)
彼がおかしいのは目を見ればわかるだろう。どう考えても完全にイってる。
ルフィもゴンと近いタイプで、純粋で強情で真っ直ぐ。まだゴンは自分の意見を通した後、反省もするし、ちゃんと謝罪もする。だがルフィは反省する余地を見せず、大きい声を出して乗り切る。
自己中心的な性格で、仲間を思っているように見えて、実は自分がそいつを仲間に欲しいから無理やり連れて行こうとしている。そしてなにかある度に大きい声を出す。
はっきり言って、ルフィには知性がない。動物が言葉を喋れるだけだと思った方がいいだろう。こいつに付きまとわれたら終わりだ。
そして最後に大きい声を出す。
叶ヒロシ(フリージア)
マイナー漫画トップのキチガイ。叶ヒロシ。
彼は電波で、自分の心の中の友達と常に会話をしている。そしてその友達は今まで自分が殺した人達。自分が殺した人を勝手に友達と思っているのだ。
人を殺すのも躊躇わず、人が死んでいても何とも思わない。想像力が欠如していて、他人の考えが全くわからずに困っている。そして人と会話をしてても急に訳のわからないことをベラベラと話し出す始末。
自分の彼女が他人とセックスしていても無反応で、とにかく自分の安全を確保することしか考えていない。でも何故かかわいい。
ウェイド・ウィルソン(デッドプール)
頭のネジが飛んでいる狂人で、高い戦闘力を誇り、再生能力が高く、死なないヒーロー。ヒーローと言っても、正義のために戦うわけではなく、金目当てで動く。戦闘中も無駄口が多く、常にジョークを口走る。コミック内で、作者や読者に話しかけるメタ的発言が多い。だが作中では狂人として扱われているので、他のキャラは「またなんか言ってるわ」くらいのリアクションである。
ちなみにスパイダーマンのストーカーであり、スパイダーマンからは迷惑がられている。
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流行っているものが面白く感じない理由
流行ったものや、流行っているもの、が面白くないということを誰しも感じたことがあるでしょう。これには理由がある。と思う。
流行っているということは、大多数の人間が好きということ。
でも考えてみてほしい。例えば会議などで皆の意見を聞き入れると、その案は平均化されて結局普通のものになってしまう。
これは当たり前のことだ。人間はそれぞれ趣味趣向が違う。だから全員が納得するには、それぞれが妥協し合い、それぞれが持っている主張に折り合いをつけるしかない。すると皆が納得出来るものになる。皆が納得出来るということは、大したことはない平均的なものであるということ。
会社経営などでも、一人の独裁者が決める方が結果として尖ったものになりやすくて良かったりする。例えばApple、Amazon、Facebook。どれもが一人のカリスマによってここまでの位置に来たと言える。
でもやはりAppleの製品は、好きな人は大好きだが、嫌いな人はとことん嫌いだ。
そしてそれは物語でも同じ。
国民的ヒットと言われるくらい流行った作品は、読者の殆どの人たちに迎合して作られていることが多い。良い言い方をすれば、読者のことを考えて作られている。だからやはりそれなりに面白いことは面白い。でもドンピシャで自分の心に刺さるまでではないから「好き」とは言えない。
ドンピシャで心に刺さらないのは、上にも書いた通り、読者皆の共通の好みの部分を使って作っているから。つまり、自分の好みの欠片が少し含まれているに過ぎないからだ。
でもそのおかげで、多くの人の心に掠れて、普段物語を楽しまない人が「結構面白いね」と言って食いつく。
今のテレビ番組などもそうだろう。
苦情が来てはいけないから、誰にも文句を言われないように作る。すると”ちょっと面白いもの”ができる。でも世間の殆どの人は番組にそこまでの面白さを求めていない場合が多いから、それで十分に満足する。だがそうすると、テレビが好きな人は言う。「最近のテレビはおもしろくない」と。
何でもそうだが、本当にどストライクの作品を作ろうと思うと、一部の人に受けるが一部の人には全く受けない状態になるしかない。
わかりやすく例を出すが、激しい暴力描写が好きな人は、激しい暴力描写のある映画を心から熱狂して楽しめるが、その手の描写が苦手な人たちにとっては最悪の作品となる。
もし多くの人に受け入れられようと思ったら、あまり激しくない、不快にならない程度の暴力描写で済ますといいが、そうすると激しい暴力描写が好きな層は「つまらない」と言う。だが全く暴力描写のない作品よりかはマシだから一応観るだろう。そしたらその作品はヒットする。
ということは、金のことを考えるとあまり無理せず普通の作品を作っていた方が良いのではないかと思うかもしれないが、実はコアなファンを獲得している方が強かったりもする。コアなファンは中々離れないからだ。
だから長期的に生き残ろうと思ったら、皆から気に入られようと思わないほうが良いのかもしれない。自分自身にも言えることだが、八方美人でいると最終的には信用されなくなることが多い。
つまり、流行っているものが面白く感じないのはある意味当たり前だ。
万人受するということは、万人の”好き”の成分を少しづつ抽出して作られていて、場合によってはその成分が自分の中には一ミリたりとも入っていないこともあるし、もし入っていても、自分にとってドンピシャの作品も数多くある中でわざわざその”少し面白い”作品を好む必要はないからだ。
だが世の中ではたまに、「よくわからないけど好き」とか「なんとなく面白いような気がする」ということもある。
人は他人に流されることも往々にしてあるので、メディアが「これは面白い作品ですよ」とか「今これが流行っていますよ」と言うと洗脳されて、自分はよくわかっていない癖に「これは面白いんだ」「自分はこれが好きなんだ」と錯覚して、結果として大ヒットになる場合もある。これがやっかいなところだ。
例えば宮崎アニメなんかはその典型だと思う。あれだけ大ヒットしているのに、大衆は全く理解していない。それは宮崎アニメが難解だからという理由もあるが、理解した途端に、思想的に自分には合わないということがあるかもしれないのに、それがわからないから面白いはずだと思い込んでいる。
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まあ殆どの人は他人が作った物語になんか大して興味がなかったりするからそれが正常なのかもしれないけどね。
日本のドラマは何故つまらないのか考えてみた
「日本のドラマがつまらない」これは、もう何年も前から言われている。2012年の朝日新聞に掲載された記事によると、国民の75%が「日本のテレビ番組はつまらない」と答えているらしい。この記事では「ドラマ」ではなくて「テレビ番組」であるが、ドラマも一応テレビ番組なのでこれに含まれるだろう。
そこで今回は日本のテレビドラマが何故つまらないのかを考えてみた。まあ巷で散々語られているが、今日は自分なりに考えてみた。
金がないから
ネットでドラマがつまらない理由を検索してみると、よく上がるのが「制作費がないから」という理由だ。
だが僕は個人的に、これは違うと思う。
例えばB級と言われる低予算で作られた映画の中にも面白い作品は沢山ある。それに、80年代の金があったバブル時期に、日本で面白いドラマや映画が作れていたかというとそんなことはない。中には昔のドラマは面白かったという人もいるが、それは勘違いで、今観ても大して変わらない。寧ろ役者の演技力なんかは今の方が上がったいると思う。
ということは、やはり金の有無は重要ではあるが、必要ではないということ。
規制があるから
では考えられる理由としてもう一つよく言われる「規制がひどいから」というもの。
日本のドラマでは、少しのことで苦情が入るらしい。例えば、サスペンスで犯人が車に乗って逃走するシーンで、シートベルトをしていなかったら苦情がはいるなど。
確かに、日本のテレビは広告に頼ったビジネスモデルなので、視聴者から苦情が入ると強く出れない。緊迫感のあるシーンで犯人がシートベルトをしていると真面目に観ている視聴者も興ざめだ。
だが、ドラマを観ていても、つまらない原因の全てが規制のせいだとは思わない。もっと根本的な、脚本だとか、演出だとかのほうが大事であり、細かな描写が全てをつまらなくするわけではないだろう。ほとんどの人はドラマなんて片手間に見ていることが多いし、犯人がシートベルトをしていたからといって気づかないことも多いのではないか。
なので「規制があるからつまらない」と一部のクレーマーのせいにするのは違うだろう。
役者が顔で選ばれる
これもネットに出てきた意見だ。
例えば新人のアイドルや、イケメン俳優や女優を売り出すために、起用している例が沢山あるからだろう。
本来役者というのは演技力や、その役柄にあった顔、雰囲気で起用されるのに、事務所が売りたいという理由でゴリ押ししてドラマに出演させる現状になってしまっている。その結果、演技力がともなっていなかったり、画面を通して美男美女ばかりで不自然になってしまっている。これがドラマをつまらなくしている原因ではないかという意見だ。
確かにこれは一理ある。だが、世界にはそれでも面白いドラマや映画があるのは事実だ。これは映画だが、『桐島、部活やめるってよ』は、学校が舞台で、出演者は確かに美男美女だ。イケてない高校生役を演じるのが神木隆之介なので説得力はないのではないかと思うが、本人の演技力もあり、さらにリアリティのある、堅実な演出を積み重ねているおかげで、ちゃんとイケてない高校生に見えるし、映画自体も素晴らしい傑作となっている。
なので「役者が顔で選ばれる」からという理由は、一部の要素ではあるが、それが全てではない。
演出力がない
上にも通づるが、役者の演技力がないのではないかという話もよくする。僕の友達も映画が好きなのだが、邦画より洋画の方が好きだと言っていた。その理由の一つに、役者の演技力の問題を挙げていた。
だがこれは実は勘違いで、日本の役者だって十分に演技力はある。ただそれを活かす演出ができていないだけだ。特にドラマに至っては、役者にわざとコミカルな演技をさせる。どうも作り手は視聴者をバカにしていて、わかりやすいリアクションをとらないと視聴者はわからないと思っているふしがある。
一言で言えば、漫画っぽいのだ。
実写の作品というのは実在の人間を写しているので、リアリティが非常に重要になってくる。実際の人間がとる行動や、台詞を話さないと不自然になる。なのにそれが出来ていない。というより、やろうとしていない。
例えばその一つとして挙げられるのが、なんでも台詞で説明するということ。
部屋で忙しく作業をしている人物に「あぁ、忙しい…」と言わせるようなバカ丸出しの演出。こういう場合は忙しそうに作業をしていれば視聴者はわかる。
他にも、ある人物がある人物を見つけ、物陰からこっそり見ているシーンがあるとする。その時、「やっと見つけたぞ…」などと呟かせる始末。ただじっと見ているだけで伝わるのに、わざわざそんな台詞を入れるのだ。これが大問題。
脚本がダメダメ
結局考えられるのが脚本がダメだということ。
対してアメリカのドラマなんかは脚本のクオリティが非常に高い。なんでもいいから一度観てみるだけでもそのクオリティの違いに驚くだろう。
何故そうなるのかというと、アメリカドラマの脚本制作は複数人で取り掛かり、ギリギリまで練りに練って作っているからだ。日本のドラマの台本はもう完全に完成した状態で出演者に渡されるので、一つの小冊子のようになっているが、アメリカの場合は常に考えて変更されたりするので、台本の色はページによってバラバラだったりするらしい。このことからも、脚本に対する力の入れようの違いがわかる。
そして何よりも問題なのが、何か「良さげ」なことを言おうとすることだ。
ドラマも邦画もそうだが、ただのエンターテイメント作品に何か無理やりメッセージを込めようとしたり、視聴者の心地よくする為というより、とりあえず教育上問題ないような「良さげ」なことを言おうとするあまり、それが邪魔になっていたり、むしろ倫理上どうかと思うような結論に着地したりすることも多い。
この問題は、論理的思考力が足りないということだろうか。論理的思考力が足りないから、脚本を練ることができず、「良さげな事」を本気で「良い事」と思ってしまうのかもしれない。そして一部の視聴者はそれが不快に感じることだろう。
視聴率至上主義
上では脚本が悪いからダメだと書いた。確かにドラマの良し悪しは8割くらいが脚本で決まると言っても過言ではないだろう。しかし、視聴率が取れることと、脚本は関係がないという現実がある。
ここ最近のドラマは、視聴率上位がジャニーズ主演のドラマで固まっている。
要は視聴者のほとんどが、ドラマの内容より、出演者の好き嫌いを優先させるから、結果として脚本のプライオリティが低くなり、つまらないドラマばかりになるのだと考えられる(もしくは逆もありえる。つまらないドラマばかりだから、視聴者はせめて好きな人が出演しているドラマだけ観ている。だがどのみち、いいドラマを作るには苦情を寄せられることへの対策が必要になってくる)。
どちらにせよ、視聴率至上主義のテレビ局のビジネスモデルが原因だ。
これはIT革命が起きてから、徐々にネットが普及してきた段階で、ビジネスモデルを変えるべきだった。広告に頼りっきりのビジネスモデル自体がいいものを作るのに向いていないのだ。
視聴率を取りにいくというのは、目先の利益を追うということ、だが目先の利益を追うと、その時は良いが、後々になってしぼんでいく。この体制を変えるには、なんとか資金を獲得し、初めは苦情が来ても我慢して作り続けて、最終的に認められればいい。そうやって何度かいいドラマを作れば、世間からも認められて、広告を出したいと思う企業も出てくるだろう。そしてそのうち苦情も入らなくなるのではないか。
だがテレビ局は免許で守られているので、一般の企業と違いわざわざそんなことをせずともやっていける。だからいつまでたっても変わらない。現に未だにビジネスモデルを変える気もないし、新しいことを始める気概もない。つまり最終的な問題は、経営者が無能だからという結論に至らざるを得ない。
まとめ
これらの考えをまとめると
・奇を衒わず、堅実な脚本を書ける脚本家を育てる
・実写として真っ当な演出を行える監督が必要
・ビジネスモデルを変える。もしくは経営者を変える。
この三つができると日本のテレビドラマにも光が見えてくるのではないかと思う。
- 作者: ニール・ランドー,Neil Landau,シカ・マッケンジー,Shika Mackenzie
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10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術 ──SAVE THE CATの法則を使いたおす!
- 作者: ブレイク・スナイダー,廣木明子
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2014/09/26
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まあでも正直期待してないけどね。もうテレビは終わりっしょ。
これからはhuluとかの映像配信サイトのドラマに期待しよう。現にhulu制作の『フジコ』とかヤバイらしいし。