愚かなる独白

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ろくでなしの雑記

目標は立てない方がいい

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巷ではよく、「目標を立てましょう」とか「自分のやりたいことをノートに書き出してみましょう」などといったことが言われている。

デキる人はみんな目標を立てているという記事も見たことがある。

 

だが、ホリエモンチャンネルで過去にこんな動画があった。

 

youtu.be

 

この動画内で堀江氏は目標は立てないと言っている。

「またホリエモンがおかしなこと言ってらぁ」と思うかもしれないが、実はこれ心理学的に見て正しいのだ。

 

心理学の世界には「モラル・ライセンシング」という言葉があって、この原理からいうと、長期的な目標は立てない方がいいと言われている。

モラルライセンシングとは何か簡単に説明すると、「人間はいいことをしたら、その後自分にあまくなる」ということ。

 

例えば募金をしているのを見つけた時、自分が過去に寄付をしたことがあると、その時寄付する金額は「前にお金を出したことがあるから今度は少なくていいかな」と考えて少なくなってしまうのだ。

これは心理学の実験でちゃんと確認された現象で、ほとんどの場合当てはまると思う。

 

誰でも身に覚えがあるはず。「昨日頑張ったから今日はサボろう」というような考えが。

 

そしてこれのやっかいなことは、実際に頑張ったり良い事をしなくても、それを想像しただけで頑張った気になって休んでしまうということ。

例えば「今から頑張って5年後に年収1000万になるぞ」といった目標を立てた場合、年収1000万になった時のことを想像しただけで満足してしまうのだ。

つまり目標を立てると、その時点でやる気を失ってしまう可能性大。

僕自身もこれには身に覚えがある。妄想するとそれで楽しくなってすぐに行動しなくなってしまうのだ。

 

ではこのような現象はなぜ起こってしまうのか。

 

これは、脳を休ませるためである。

 

人間の脳には大きく分けて2つの領域がある。

1つが「新皮質」と言われる理性を担当する箇所。

もう1つが「辺縁系」と言う本能を担当する箇所。

脳だって使うと消耗する。だからある程度使うと休ませる必要がある。

頑張ったり良い事をする時には、新皮質を使っているからそれを休ませたくなる。そしてその後、理性を使わない本能的な行動に出てしまうというわけだ。

 

これを防ぐには、新皮質を鍛えればいいらしい。

鍛えて、新皮質が疲れないようにすれば、このモラル・ライセンシングは起きないのだから。

 

じゃあどう鍛えるのか。

理性的な行動を常日頃から意識して生活するといい。

内容はなんでもよくて、例えばポイ捨てはしないとか、赤信号でもキチンと止まるとか、そういう理性的な行動をとることで、新皮質は鍛えられる。

 

考えてみると、不良と言われる人達はいつも本能的な行動をとっている。

ポイ捨てはするし、信号だって守らない。学校もサボるし、腹が立てば殴る。

これは、新皮質が鍛えられていないという証拠だろう。

逆に真面目で規則を守る人は新皮質が鍛えられている。

 

他にも、運動をしたり音楽を聴いたりすることもいいらしい。

これらは辺縁系を使う行動なので、音楽を楽しんでる間に新皮質を休ませることができるからだ。

 

そして話は戻るが、目標を立てて想像しただけで満足してしまう。ということはつまり、理性的な行動を想像しただけで新皮質は疲れてしまうということなのだろう。

それを防ぐにはやはり、大きな目標を立てずに、今やるべきことをやる方が長続きするし、その結果大きいものが得られる。

 

雪山で遭難した男が、ただひたすら歩き続けるモチベーションを保つ為、何歩か歩くたびに右手に持ってたものを左手に持ち替えて、また歩き出し、また何歩か歩くと次は右手に持ち替えてということをやり続けて、見事に生還したという話がある。

 

このように、目標を立てるのは、目の前のすぐ達成できそうな目標を立てるためにすることであって、ずっと先の大きい目標は立てるべきではないのだろう。

 

 

 

モラル・ライセンシングについてはこの本で紹介されています。

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

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図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室

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ちなみに僕は良い事をしなくてもサボります。