愚かなる独白

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ろくでなしの雑記

ラノベを読むならこれを読め! 最高に面白い貴志祐介の小説

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貴志祐介

貴志祐介(きし ゆうすけ、男性、1959年1月3日)は、日本の小説家。日本SF作家クラブ会員。過去には岸 祐介(きし ゆうすけ)名義で作品を投稿していた。

貴志祐介 - Wikipedia

 

 

人気小説家の貴志祐介。僕は彼の緻密で論理的な文章と、人間の持つ悪意を描いた小説が好きでよく読む。彼の作品を思い浮かべて感じるのは、とにかくエンタテイメント性が高いということだ。ダークな作風で凄惨な描写が多いにもかかわらず、これだけ売れているのは、読者のことを常に意識しているからだろう。安っぽいメッセージなどは入れず、ただ楽しませる為に作られたような作品は、誰でも楽しめること間違い無い。

今日はそんな彼のおすすめ小説を紹介したいと思う。

 

 

黒い家

黒い家 (角川ホラー文庫)

黒い家 (角川ホラー文庫)

 

「世のホラー小説の中で一番怖い」と呼び声の高い作品。

この小説に幽霊は登場しない。出てくるのはリアルな人間だ。それも、よく創作に出てくるような一種超越的な殺人鬼ではなく、卑近な欲望にしか目がないどうしようもない悪である。それは、我々の住むこの世界に、厳然たるものとして存在している悪。だからこそ恐ろしい。

保険会社に勤める普通の男が、そんな「悪」に目をつけられるとどうなってしまうのか。今もこの世界のどこかでは、似たような被害にあっている人たちがいるのかもしれない。

 

 

クリムゾンの迷宮 

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

 

貴志祐介の小説の中で一番好きだと言う人も多い作品。

漫画のような突拍子も無い設定に、読みやすい文章。まずいっき読み間違い無しだ。

目覚めると知らない土地にいた男。辺り一面が深紅色の岩山だった。傍らに置かれた携帯ゲーム機がメッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」生死をかけたサバイバルゲームが始まる。

主人公の置かれた状況にハラハラドキドキと手に汗握ることだろう。

 

 

天使の囀り

天使の囀り (角川ホラー文庫)

天使の囀り (角川ホラー文庫)

 

今回の主人公は女性。貴志祐介作品の中でも怖さで言うとトップレベル。だが気持ち悪さで言うと圧倒的に一番で、上で紹介した『黒い家』とはまた違った怖さがある。

巧みな構成による秀逸なストーリー展開でかなり入り込んで読めるが、ページ数も多く重量感があるので読み終わると非常に疲れる。 

この小説に登場する「敵」は寄生虫だ。寄生虫によって、人がどんどん変わっていく様が不気味で恐ろしい。クライマックスのグロテスクさのせいで、おそらく映像化は無理だろうとう思われる。

 

 

青の炎

青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

 

ホラーではなくミステリ。倒叙ミステリだ。 そしてその犯人は高校生。

家族のために完全犯罪を計画した高校生が、たった一人で孤独な戦いを繰り広げる。切なくも美しい青春小説のような話である。

中にはこの主人公が厨二臭くて嫌だと言う人もいるが、僕は彼の心理描写や会話が、多感な時期の高校生っぽくて良いと思った。胸が痛くなるほどの生々しさだった。

 

 

新世界より

新世界より(上) (講談社文庫)

新世界より(上) (講談社文庫)

 

アニメ化もされた有名作品。貴志祐介初のSF小説だ。 

1000年後の日本が舞台で、人類が超能力を使えるようになった世界。主人公はその集落に住む子供たち。一見平和なユートピアのように見えたが、子供たちはやがてこの世界の隠された恐ろしい謎を知ることになる。

とにかく世界観の構築が素晴らしい。未来の話だが、日本的な雰囲気漂う独特の世界で、ストーリー展開も巧みなので、全部で1000ページを超えるのにもかかわらず、いっきに読めてしまう。最後には心に大きな何かが残るだろう。

 

 

悪の教典 

悪の教典〈上〉 (文春文庫)

悪の教典〈上〉 (文春文庫)

 

三池崇史監督、伊藤英明主演で映画化もされた作品。テーマは「サイコパス

主人公の蓮実聖司は、邪魔者は躊躇なく排除し、他者に全く共感できないサイコパスだ。子供の頃から彼は邪魔者を常に排除してきた。そんな男が高校の教師になった時、どんな惨劇が待ち受けているのか、想像に容易いだろう。

この小説は貴志祐介の作品の中ではあまり評価は高くない。だが、サイコパスに興味があり、ピカレスクロマンが好きな僕は非常に楽しんで読めた。なので、作中の主人公に、自分にはできないことをどんどんやってもらってスッキリしたい人や、サイコパスの行動に興味が有るという人は読んでみてほしい。

 

 

 

 

 

以上おすすめの貴志祐介作品でした。

 

以下映像化された作品。

 

黒い家 [DVD]

黒い家 [DVD]

 

 

クリムゾンの迷宮(1) (ビッグコミックス)

クリムゾンの迷宮(1) (ビッグコミックス)

 

 

青の炎 Blu-ray

青の炎 Blu-ray

 

  

「新世界より」 一 [Blu-ray]

「新世界より」 一 [Blu-ray]

 

 

貴志祐介は作品を出すテンポが遅い。遅筆なのかな。