愚かなる独白

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ろくでなしの雑記

ホリエモンの上位互換 イーロン・マスクという男

イーロン・マスク 未来を創る男

 

イーロン・マスクとは、アメリカの起業家である。

スペースXのCEOであり、テスラモーターズのCEO。さらにソーラーシティの会長でもある彼。

先日本屋に寄った時、たまたま彼の伝記があったから購入して読んだ。僕は彼が、映画『アイアンマン』の主人公、トニースタークのモデルだということで名前くらいは知っていたが、あまり詳しいことは知らなかった。

読んでみるとこれが凄い。

彼はとにかくぶっ飛んだオタクである。我々はこういうイカれた男たちに導かれているのだと知った。

 

この本は、アシュリー・バンスという作家がイーロンに長期密着取材をして執筆した本だ。

そして「僕のこと、まともな人間には見えないだろ?」というイーロンのセリフから始まる。 このセリフで一気に引き込まれた。

 

そこから、彼について少し紹介した後、彼の幼少期について書かれている。

幼少の頃は、本ばかり読んでいたらしい。そして他の子供達とは比べ物にならないくらい知識をつけていた。そして他人の間違いを指摘せずにはいられないオタクっぽい少年だったようだ。だから同級生からは変な奴と思われていたみたいで、壮絶なイジメにもあった。イーロンはイジメられた話を著者にした時、怒りの表情で声を震わせ、目に涙を浮かべていたらしい。

もう何十年も昔の話なのに未だにそうなるのは、僕も強く共感できるし、ますます彼を応援したくなった。

 

幼少期のエピソードを読んでいてまず思ったことは、あの堀江貴文に似ているなということだった。

イーロンは集中すると、他のことが目に入らなくなり、心配した親が病院に連れて行ったほどだ。堀江氏もまた、幼少の頃、非常に集中力が高い子供だったらしい。

どうやら大きいことを成し遂げようとする人間は、集中力が普通ではない。

 

それから大人になり、起業をして、成功するエピソードが書かれている。この辺がワクワクするポイントだ。

まず初めは、オンラインコンテンツ出版ソフトを提供するZip2社。そして次にオンライン金融サービスのX.com社(後のPayPal)。

二つの会社で成功を収めたことで、大金持ちになり、セレブの仲間入りとなった。

 

そして三つ目の会社に、ロケットの製造開発を行うスペースX社を起業し、電気自動車会社であるテスラモーターズ社に投資をする。

この辺での活動がよく知られているところだろう。

だがイーロンは、ここで大きく苦労することになる。ロケット開発や、電気自動車開発は、イーロンの資産を飲み込んでいく一方だ。友人から借金するほどまで金がなくなっていたのだ。

僕はてっきりずっと成功し続けていた人だと思っていたが、こんな苦労していたのかと驚いた。

普通の人間ならここで終わってしまうだろうが、イーロンは持ち前の集中力と並外れた執念で見事に乗り越える。やはりこの男は本物だと思わされる。

 

この本は、何も彼の良い部分だけを取り扱った本ではない。彼のダメなところもしっかり書かれていて、中立的な内容になっている。

彼の冷酷な一面や、容赦のない所など、普通の人だったら「うわ、嫌な奴」と思いそうなことまでしっかりと書いてある。

でもそうやって光と闇が描かれているからこそ、イーロンは完璧超人ではなく、一人の人間なんだと思わされて、僕なんかは逆に勇気がもらえた。

特に僕が彼に対して抱いていたイメージと違ったのは、自分が目立ちたいという欲があるということだ。イーロンはスティーブジョブズとは違って、エンジニアであり研究者タイプで、そういったことには興味がないと思っていた。だがこの本を読んで分かったのは、彼は性格もわりとスティーブジョブズに似ているということだ。

やはり大企業の経営者というのは普通の人より欲が旺盛なんだと改めて思った。

 

この本で面白かった部分がもう一つあって、一人目の妻と別れてから、女優のタルラ・ライリーと出会うエピソードだ。まるで映画のようで、彼女の立場に立って考えて見ると、本当にこんなことがあるんだと驚かされる。

だが不思議に思うのが、ストレス発散の為に恋愛をするのはわかるが、わざわざ籍を入れようとするのは何故だろう。一般人には想像もできないほどの責任を抱えて、超多忙な毎日を過ごしているのに、まともな結婚生活などおくれるはずもないし、そんなことくらい彼ほど頭の良い人間ならわかると思うのだが。

現に二人目の妻とも今は離婚している。

まあ恋愛面でも彼は常人とは違うということか。

 

まあとにかく、彼の波乱万丈に満ちた壮絶な半生について淡々と書かれた文章は、並の映画を観るよりも見応えがあるだろう。

なによりこの本は、本人公認の伝記で信憑性がある。

今まさに世界の最先端を行く男の伝記だ。一度読んでおいて損はない。

 

イーロン・マスク 未来を創る男

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史上最強のCEO イーロン・マスクの戦い (PHPビジネス新書)

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イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者

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そういえば、幼少期に辛い思いをしたという部分もホリエモンと被るな。