愚かなる独白

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

愚かなる独白

ろくでなしの雑記

アニメ『境界の彼方』駄作すぎ。ワロタ

f:id:utakahiro:20160324145116j:plain

今更ながら、アニメの『境界の彼方』を観た。

3話まで観た感想だが、

 

 

 

イライラした。

 

 

 

この作品を知ったのはYouTubeのアニメの戦闘シーンを集めた動画で、やけにヌルヌル動くし迫力もあるからちょっと観てみたいなぁと思って、題名を調べてネットで観た。

youtu.be

 

 

設定は、真剣に観ていないからよくわからないが、妖夢という化け物がいる世界で、それを駆除する「異界士」という者達がいる。主人公の男は妖夢と異界士のハーフの「半妖夢という存在で、それゆえ不死身。

ヒロインのキチガイメガネは異界士である。

f:id:utakahiro:20160324145351j:plain

 

 

 

まず1話の冒頭、主人公の語りから始まる。

ヒロインの眼鏡っ娘が屋上に突っ立っていて、それを主人公が自殺と思って止めに行くシーンだが、もうこの時点で駄目な雰囲気爆発。

f:id:utakahiro:20160324145437j:plain

 

 

「自殺。辞書には自ら命を断つことという意味で記載されている。

おそらく、僕が試みることは一生無い行為だ。

それは、道徳的観念ではなく、もっと根本的理由に起因しているのだが、

その話はまた後にしよう。」

 

このセリフはつまり、主人公は死なない体だから自殺しないのではなく、できないのだということを意味している。

ここで主人公が屋上に立つヒロインを見つける。

f:id:utakahiro:20160324145905j:plain

 

「とにかく今、彼女は死のうとしている。

新入生の紺のリボンが春風に揺れている。

ここで、物語の進行は大きく二つにわかれる。

一つは、主人公が積極的に物語へ参加して進行していく方向。

一つは、主人公が消極的で、勝手に物語が進行していく方向。」

 

この語りもウザさ満点。

 まあそれは良いとしよう。問題は次のセリフだ。

 

「あきらかに後者のタイプだった僕が、この時は何故か前者を選択した。」

 

 

は?

 

あきらかに後者のタイプなのに何故前者を選択したのかの理由を説明しろや。

「何故か」という言葉を使うのは反則というか、作り手が頭を使っていない証拠だ。

 

あくまでこれは主人公の一人称の語りだから、主人公本人が、自分がヒロインを助けようとした理由がわからないから「何故か」と言っているという見方もあるが、その行動自体がやはり不自然なので、どういう心理でそうなったのかを説明するなり、映像的に表現するなりしないといけない。

 

その後、主人公はそのヒロインに声をかけるが、そこは割愛されていた。

そしてまさかの「眼鏡が好きだから死んでほしくない」と言うようなセリフを吐く。

 

人はそんな理由で自殺しようとしている人に関わろうとしない。特に、設定で主人公は「消極的だ」と言っているのにだ。

 

つまりこの時点で「やばいなぁ…」と思った。

 

 

そして主人公がヒロインを刺し殺そうとして心臓に、能力である刀で一刺し。

f:id:utakahiro:20160324150019p:plain

 

だが主人公は死なず、ヒロインは驚く。

f:id:utakahiro:20160324150150j:plain

 

ヒロインがいきなり主人公を刺し、しかも死なない、という展開によって視聴者の心を掴もうとしたのだろう。

まあそれはいい。はじめにインパクトを与えるのは大事だからね。

 

しかし、ヒロインは妖夢を退治する役目である異界士であるにもかかわらず、命を奪うのが怖いから妖夢を倒せない。それでグズグズと悩むメンヘラだった。

 

 

……じゃあなんで冒頭で主人公を殺そうとしたの?

 

インパクトを与える為にやったことが仇になってるからさぁ。余計なことするなよ。素人かよ。

 

 

 

まずこのアニメの決定的にダメな部分は、ヒロインの存在だ。

主人公を妖夢だと思って何回も殺そうとして刺しまくるのだが、主人公には痛覚はある。しかも自分は妖夢ではないと主張しており、敵意もない。さらには刺されると痛いからやめてくれと言っている。にもかかわらず殺そうとしまくるのは性格的にどうかと思うし、実際そう思っている人も多いだろう。

 

しかも、本物の妖夢とは実際に戦ったことはなく、妖夢を前にすると体を震わして怯えていた。というか緊張していた。なのに妖夢と思った主人公をいきなり真顔で刺すのは、その時点で矛盾しているし、さらに、妖夢と実践する前の練習台であるかのようなことまで言いだす始末で、ますますヒロインに感情移入できず、むしろ腹立たしい存在になる。

f:id:utakahiro:20160324150537p:plain

 

それでも主人公がヒロインに対して苛立っていたら納得するが、やたら目にかけて親切にする。

 

意味がわからない。あれだけひどいことをされていながら、何故ストーカーばりにつきまとうのか理解できない。よって、主人公にも感情移入できないから見ていて面白く無い。

f:id:utakahiro:20160324150615j:plain

 

 

 

そしてこのアニメはシリアス展開じゃないときはキャラクター同士の会話劇で見せるのだが、ことごとくセンスがない。会話が冗長なのだ。

 

f:id:utakahiro:20160324150718j:plain

例えば黒髪のマフラーをしている男が主人公の脇によく手を入れるというホモ描写がある。

f:id:utakahiro:20160324150800j:plain

そこで主人公が「なんだこの手は」と言う。

するとマフラー男は「あっきーの脇に差し込まれている俺の手だが、なにか?」と言う。

 

 

いちいち長えよ!

 

「俺の手だが、なにか?」でいいだろ。何故そんな説明口調なんだ。

この「説明口調」というのは、アニメやラノベに多い病理だと思う。はっきり言って気持ち悪い。

 

 

 

そしてギャグセンスもまるでない。

 

主人公と同じ文芸部に所属している黒髪のめっちゃ可愛い子とのやりとりの中で笑える要素を作りたいのだろうが、黒髪の子がやたら主人公に毒舌を吐く。

f:id:utakahiro:20160324151216j:plain

 

「死ね」だの「変態」だの言いたい放題。

主人公がなにか言ってそのツッコミとして「死ね」と言うならまだしも別に何も言われていないのにこの言動だ。常に上から目線で生意気。

 

それに対して主人公のツッコミも寒い。

f:id:utakahiro:20160324151245j:plain

 

そもそも映像作品で、漫才のメソッドである「ボケツッコミ」は必要無い。

ツッコミというのは観客に対しての説明であり、二人きりのシーンでツッコミをしていると上にも書いたセリフの説明口調と同じように、不自然になる。

 

例えば相手が間違えていることを訂正して教えてあげる感じでツッコミを入れるなら成立する。漫才コンビで言うところの、ナイツのネタ的に、

 

「インターネットの『ゴーグル』で調べたんですけどーー」

「『Google』だよ」

 

のようにだ。

 

それに、一般人の会話なんて

 

「お前、友達いないもんな」

「うるせぇ」

 

くらいのもんだ。

大抵の場合は「うるせぇ」「なんでだよ」「やめろよ」でいい。

 

そして作り手は根本的に勘違いしているが、辛辣な言葉をぶつけるのがギャグだと思っているようだがそれは違う。

毒舌で笑えるのは、周りのみんなが思っているけど誰も言えない状況や、なんとなく感じていた違和感を言葉にできないときに、それを代弁する形で発せられるから笑える。なにもない、なにもしていない人相手に毒舌を吐くのはただのいじめだ。

今書いた「代弁形式の毒舌」ですら不快になる人も多い、絶妙のバランスである毒舌芸なのに、これではもっと不快になる人が多くなる。

 

例えば、黒髪のマフラー男と文芸部の黒髪美少女は兄妹なのだが、黒髪美少女は兄に対しても毒舌を振るう。だが兄貴はシスコンで性格もおかしい。だからその兄に対して「変態兄貴」と罵るのは不快にはならず、「仲の良い兄妹だな」程度にしか思わない(実際の兄妹でもそんな感じだろうしね)。

でも主人公は眼鏡フェチで、それに対しても「変態」だのなんだの言って罵る。それはおかしい。

眼鏡フェチなんてそんな変わった嗜好でもない。それが例えば、眼鏡だけをを見ながら自慰行為をするくらいなら「変態」だが、そういうわけでもないのだから、黒髪美少女の性格が悪く見えてしまう。

 

この辺をもっと考えてもらいたいところだ。

 

 

 

多分観た人のほとんどが思ったことだと思うが、このアニメ、始まってから設定の説明がほとんどない。

妖夢や異界士などという、しょうもない設定であるのに説明がないのだ。

f:id:utakahiro:20160324151630j:plain

だがそれでも何故、予備知識も一切ない僕が理解できたかというと、それは、このアニメの設定や世界観が何の捻りもない、使い古されたくだらない設定だからだ。

アニメや漫画をある程度楽しむ人なら、なんとなく理解できるはずだ。ありがちな設定だからね。

そもそも血を使って戦うってのも、『デッドマンワンダーランド』でやってるし。

 

 

要するに

・キャラクターの心情に矛盾が多い

・ヒロインなどのキャラクターに魅力がない

・ギャグがわかっておらず笑えない

・セリフ回しがくどい

・ありがちな設定で新鮮味もない

 

書きたい欠点はもっとあるが、これ以上書いてもキリがないのでこの辺にしておく。

 

 

 

褒めるとこはといえば作画くらいのものだ。

f:id:utakahiro:20160324152125j:plain

 

しかしその作画も、構図に無駄にこだわって逆にわかりづらくなっている箇所も少々見受けられた。

f:id:utakahiro:20160324152142p:plain

f:id:utakahiro:20160324152203j:plain

 

見づらくしてまで格好つける理由はなんだ?

これはよくあることだが、「意味」や「理由」のない演出はしなくていい。普通でいいのだ。変わったことをやりたいのであれば、それ相応の「意味」や「理由」が必須だ。それを考えずにやっているのはただ雰囲気を作るためだけのものだ。だが残念なことに、雰囲気を作ったからといって面白くなるわけではない。それで騙されるのは馬鹿だけで、慣れ親しんだ人ほど基本を重要視する。

 

 

 

以上のことから考えて、とにかく作り手は何も考えていない馬鹿だということがわかった。

馬鹿が作った馬鹿しか観ない作品、というのは言い過ぎかもしれないが、

 

そんな『境界の彼方

 

おすすめ、

 

 

 

 

する人は不愉快です。

 

TVアニメ 境界の彼方 オリジナルサウンドトラック
 

 

 

もう続きは観ないでいいかな……。

時間は有限だし。