愚かなる独白

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ろくでなしの雑記

【名作】一度は観ておくべき、人生観の変わる映画10本

世の中には、観た時から人生観の変わるような素晴らしい映画があります。
今日は僕が見てきた中で感銘を受けた名作映画10本を紹介します。わりと最近の映画に限定しました。

 

 

ファイトクラブ

 裕福な生活をおくるサラリーマンの主人公。だが彼は刺激のない毎日やそのストレスから不眠症に陥っていた。そんな中彼はタイラーという男に出会う。主人公はタイラーと殴り合いの喧嘩をすることによって生きている実感を得た。そして二人で殴り合いをするファイトクラブという組織を作る。
 簡単に言うとこんな話だが、この作品は思っている以上に深い。一度見ただけでは全てを把握することは無理だろう。そして観るたびに新しい発見があって、学ぶことも非常に多いはずだ。
 この映画を駄作と言う奴は絶対に信用ならない。それくらい凄い映画だ。


桐島、部活やめるってよ 

桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

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 とある田舎町の高校の生徒たちは、放課後にいつもと同じように部活に励み、暇を持て余す帰宅部がバスケに興じるなど、それぞれの日々を過ごしていた。そんな時、学校でカリスマ的な存在のバレー部のキャプテンである桐島が退部し、姿を消す。それをきっかけに各部やクラスの人間関係に動揺が広がり始める。
 作品内に桐島は登場しない。天皇や神のような存在だ。
 この映画の凄いところは、スクールカーストのリアリティもそうだが、観る人によって感情移入する人が違うことから感想もバラバラというところだ。僕がこの映画から感じ取ったのは「好きなことをとことん続けていこう」ということだ。「自分はどの生徒に近いだろう」「自分はこの映画から何を感じただろう」見終わった後に必ず語りたくなる映画だ。
 勘違いしてほしくないのは、作品内で高校生を描いているからといって、この映画は高校生やそれを経験した人にしか楽しめないわけではない。これはただわかりやすくする為に舞台を高校にしているだけで、映画いているのは世界の話だ。 


ライフ・オブ・パイ 

 荒々しい海に投げ出された少年に残されたのは、小さなボートとわずかな非常食、そして一頭のトラ。 そこから誰も見たことがない壮大な漂流生活が始まる。
 ネタバレになってしまうので詳しくは書けないが、ただの漂流物ではない。というより漂流ものとして見れば駄作だと感じるだろう。
 実はとっても深い作品で、何重構造にもなっている。この映画を観るときは、是非映画評論家の町山智浩さんの解説も含めてみてほしい。

町山智浩の映画塾!「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 <予習編> 【WOWOW】#111 - YouTube

町山智浩の映画塾!「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 <復習編> 【WOWOW】#111 - YouTube

 この映画の素晴らしさがわかるはずだ。


ゴーンガール

 ニックとエイミーは誰もが羨む夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑をかけられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ち溢れた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。という内容の映画だ。
 上で紹介した『ファイトクラブ』デビッドフィンチャー監督作品。今世界でもトップクラスの実力だと言われている彼。人によっては世界最高の監督だと言う人もいるほどの実力。そんな彼の作る映画だ。おもしろくないわけがない。誰が見ても間違いなく楽しめる。だがこの映画はただのミステリーではない。というより、真相が中盤に明かされることからわかるように、ミステリーに重点を置いていない。ただ物語の結末の置き方が素晴らしい。結婚生活の本質を完璧に描いた大人の映画だ。

 

ウルフオブウォールストリート

ウルフ・オブ・ウォールストリート [Blu-ray]

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 22歳でウォール街投資銀行へ飛び込んだジョーダンは、学歴もコネも経験もなかったが、斬新な発想と巧みな話術で瞬く間に成り上がっていく。26歳で証券会社を設立し、年収4900万ドルを稼ぐようになったジョーダンは「ウォール街のウルフ」と呼ばれるようになった。だがその行く末には想像を絶する破滅が待ち受けていた。
 実話を元に作られた映画。単純に、金、セックス、ドラッグ、のブラックユーモアで笑える映画だが、ラストに突きつけてくるものはわりと重い。
 人によっては不快に思う可能性もあるが、ジェットコースターのように進む目まぐるしい展開に引き込まれていくだろう。


スカーフェイス

スカーフェイス [Blu-ray]

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 キューバから船でマイアミに渡ってきたトニー・モンタナとマニー・リベラ。彼らはアメリカの裏社会で暗躍するコカイン取引一攫千金を狙い、麻薬王と呼ばれるフランクの配下に収まる。一言で言うと、成り上がりものだ。
 乱暴で破滅的なトニー・モンタナに感情移入できない人も多いかもしれない。だがもし感情移入できてしまえば、まさに「これは俺の映画だ」と言えるほどの傑作となるだろう。僕はどんハマりした。トニーは純粋で、己に忠実で、本心を一切偽らず、何物にも縛られずに生きようとする男だ。自由を求めていたのだ。共感する人はもうたまらなく共感すると思う。
 大したコネも才能もないが、自分の頭脳と攻撃性、そして度胸と意思だけでのし上がっていく男の姿に陶酔する。


悪の法則

 若くハンサムで有能な弁護士(カウンセラー)が、フィアンセとの輝かしい未来のため、出来心から裏社会のビジネスに手を染める。そのことをきっかけに周囲のセレブ達にも危険な事態が及び、虚飾に満ちた彼らの日常が揺るがされていく。
 間違いなく人を選ぶ作品だ。つまらない人にとってはつまらないだろう。最初から最後まで、主人公のやろうとした仕事の全貌や、彼らを追い込む敵の全貌が明かされることはないし、前半にもただ会話ばっかりしていて何も起こっていないように見えるからだ。だがこの映画はそこが大事ではない。描きたいテーマがあって、そのテーマ描くために必然の手法をとっているのだ。だから全貌があかされない。この作品は寓話なのだ。ただその分メッセージ性は強い。世の中の本質を描いている。


第9地区 

 南アフリカヨハネスブルグ上空に正体不明の巨大宇宙船が現われ、そのままとどまってしまう。しかし、エイリアンは襲撃に来たわけではなく、宇宙船の故障で漂着しただけだった。追い返すことも出来ず、止むを得ず彼らを難民として受け入れることに。それから20年後、共同居住区"第9地区"はいまやスラムと化し、地域住民の不満は爆発寸前に。そこで国家機関MNUは、エイリアン達を新たな難民キャンプへ強制移住させることを決定。プロジェクトの最高責任者に抜擢されたエイリアン対策課のヴィカスは、さっそく彼らの住居を訪問し、立ち退きの通達をして回る。ところがその最中に、不注意から謎の液体を浴びてしまうヴィカスだったが……。
 あらすじを見ると複雑そうに思うが、簡単に言うと、差別について扱っている。素晴らしいのはその手法だ。前半は人間側の視点で撮っているが、後半急にエイリアン側の視点に移行する。その瞬間、誰しも自分の愚かさに気づくことだろう。


時計仕掛けのオレンジ

時計じかけのオレンジ [Blu-ray]

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  スタンリー・キューブリックディストピアSF。近未来、毎日のように暴力やセックスに明け暮れていた不良グループのリーダー、アレックスは、ある殺人事件で仲間に裏切られ、ついに投獄させられてしまう。そこで彼は、攻撃性を絶つ洗脳の実験台に立たされる。
 人間性とは何かということについて描いた作品だ。暴力を誘発する映画だとする見解もあるが、たとえそうだとしても暴力込みで人間だし、実際、アレックスが大人しくなってしまってからは見ていて悲しくなってくるのだ。作り手の意図のまま、観ている者の感情をいいようにコントロールできているこのような作品は、傑作と言わざるを得ない。


ソーシャルネットワーク   

ソーシャル・ネットワーク [DVD]

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 またもやフィンチャー作品。すみませんねフィンチャーファンで。
 2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグは、学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリンと共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者ショーン・パーカーとの出会いを経て、社会現象を巻き起こすほどに巨大に成長していく。
 Facebookザッカーバーグの伝記だが、それは表面上だけに過ぎない。この映画はフィクションだ。実際ザッカーバーグは大学時代すでに今の奥さんである人と恋人関係だったし、この映画内で描かれているほど非リア充のような人ではない。監督のデビッド・フィンチャーは言っている。「現代版の『市民ケーン』を撮りたかった」と。つまりこの映画は、どんなに成功しても心は孤独なままで、富や名声の先には裏切りや仲間との決別が存在する『市民ケーン』と同じだ。
 ただこの映画を観て、頑張ろうというモチベーションにつながることは確かだろう。
 フィンチャー作品は、非常に理性的で大人な作品ばかりだ。

 

 

最後に紹介した映画の原作を貼っておきます。一応。

ファイト・クラブ (ハヤカワ文庫NV)

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桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

 

 

パイの物語(上) (竹書房文庫)

パイの物語(上) (竹書房文庫)

 

 

ゴーン・ガール 上 (小学館文庫)

ゴーン・ガール 上 (小学館文庫)

 

 

ウルフ・オブ・ウォールストリート 上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
 

  

悪の法則

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時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)

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