愚かなる独白

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ろくでなしの雑記

漫画『ワンピース』を勝手に自分好みにしてみた

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まともに読んでいたのは空島編くらいまでの俺が、勝手に自分の好みに合わせてワンピースをいじる。


コマ割りが下手とか、構図が下手とか、絵が読みにくいとかはあるだろうが、そこはとりあえず置いておいて、ストーリーや世界観をいじってみたいと思う。

 

ジャンルをピカレスクロマンにする

ピカレスクロマンとは、簡単に言うと、主人公が悪者の話。
せっかく海賊をテーマに扱っているのだからもっと海賊らしいことをしようじゃないか。

そのためにはまず、海賊王を目指すという話はやめる。
冒険の理由も「世界中のお宝を探すため」ということになる。具体的には、ルフィ達が行った国々の国宝などを奪う物語だ。つまり読者としては、ルフィ達が如何にお宝を奪うかに策略を巡らせることが主な楽しみとなるだろう。
その過程で他の海賊とかち合い、争ったりする。そんなことを繰り返している内に有名になっていき、世界中で指名手配されることになる。

悪魔の実も、戦闘のための能力ばかりではなくて、悪事を働くためのツールとして利用できる。例えば誰かに変身できる奴がいればどこかに忍び込んでお宝を盗んだり、何かで物体を具現化できる奴がいればお宝のコピーを作って売ったり……。

とにかくモンキーパンチのルパン三世的に犯罪者を格好良く描いたのが面白そう。ただあくまで少年漫画なのでルフィ達は「直接的に人は殺さない」というルールがあればいいかと。


政治色をもう少し強くする

登場する国をしっかり設定する必要もあるし、その国がどういう産業が盛んでどういう文化があって、経済はどう成り立っているのかということも描くと面白い。
今でも描かれてはいるし、漫画の中でもワンピースは政治色が強い方だと思うけど、もっとしっかりとね。

ただ政治といっても国家間の政治だけではなくて、海賊と国家での政治だったり、海賊同士の政治なども見たい。
例えば悪魔の実で透明になれる人間がいたとすれば、そいつは相当使える能力だ。だから他の海賊もそいつを組織の人材として欲しがる。で、そいつを巡っての交渉だったり、金銭のやり取りや戦いなどを描いてみたり。
他にも、ルフィの仲間がある国で逮捕されてしまい、仲間を釈放する条件として、その国が世界情勢的に得をするようにルフィ達が動けと命じられて、その条件を飲むという展開があったりーー。

現在のワンピースの戦いははっきり言って、ほとんどがルフィ達が参加するメリットのない話が多いように思う。いや、結果的に敵を倒すことで感謝されて得をしていたりもするが、それは結果論であって、戦う動機としてもう一押しロジックが欲しいところだ。だから上記したような政治的理由をもっと絡めると面白くなると思う。というか俺好みになる。

 

登場人物はもっと死ぬべき

ワンピースが面白くないという人たちの一つの意見として登場人物が多すぎるという問題がある。
長期で続いている漫画だし、”世界”を描いている漫画だから登場人物が多くなるのはある程度仕方ない。だったら殺せばいいんじゃね?ということだ。

ワンピースはいわゆる”大海賊時代”と呼ばれる時代を描いている。世の中は海賊だらけで、世界的に荒れている時代だ。だったらもっとその雰囲気を出さないといけない。そのためにも登場人物が争いでバタバタと死んでいけば、その時代の怖さもでるし、海賊に憧れることへのストッパーにもなるし、登場人物もスッキリする。さらにそこで生き残っている海賊達の凄さも伝わりやすいという意味で、登場人物を殺すというのはほぼ必須条件と言えると思う。

さらにこれが一番大きなメリットだが、緊迫感を出せるということがある。
ルフィ達のしていることは、いつ死ぬかどんな目に遭うかわからない過酷な冒険なのだということを、登場人物がもっと簡単に死ぬことで表現できる。だからこそ男心をくすぐるし、緊迫感も生まれ、ヒリヒリとする青春を味わうことができる。

 

戦闘シーンはもっと短くあっさりと

最近の漫画に多い傾向だが、バトルが長い。これによってどんな弊害があるかというと、緊張感が損なわれるということ。
戦闘前は、どっちが強いんだろう、どんな戦いになるだろう、という興味がありドキドキする気持ちがあるが、いざ始まってダラダラと戦闘を続けている内にキャラクターはボロボロになっていき、そのキャラクターの疲弊具合と呼応するように読者もへとへとになる。そしていつの間にか緊張感がなくなり、戦闘が終わってからも快感より、やっと終わった……という開放感の方が強くなっている。
もちろんそれがいいときもある。戦いの中には長くて辛い戦いもあるだろうから、その苦しみや過酷さを読者に伝えるためにたまにはやってもいいかもしれないが、メインのバトルはいつもそれ。それじゃあワンパターンでつまらないだろう。

格闘技の試合なんかを見てても、始まる前は凄く緊張感がある。だが試合が長く続いて選手のスタミナも尽きてダラダラ動いて判定まで行くと、いい試合なら「よく頑張った」という感動もあるけど、大体の場合は「つまらなかった」という感想になりがち。
それが逆に、時間切れになる前に早く決着がついた場合は緊張感が持続したままいられるのだ。試合が終わった後もアドレナリンが出っぱなし、という感じだ。
応援している方が負けたときも、急に終わってしまったという驚きが先に立ち、後から喪失感とか絶望感が滲み上がってくる。

こういうのを漫画でもやるべきだと思う。
参考にすべきはハンターハンターだ。ハンターハンターは戦い自体は短い。むしろその前後をしっかりしてストーリー展開の面白さで読ませている。
ワンピースでもベラミーとやったときは、ルフィが一撃で倒したことで興奮があって良かった。

それにこれは映画でもよくある問題なのだが、アクション中はストーリーが止まっているということ。映画『マッドマックス 怒りのデスロード』のようにアクション自体がストーリーの直接的な推進力になっていたり、アクション自体が伏線や物語の深みに繋がっていたりするのが理想で、ただバトルしているだけなのは本来であれば駄目な要素だ。


一度やったエピソードはもうしない

ワンピースはどのエピソードもほとんど同じパターンだ。一度読んだパターンの話がまた違うキャラと舞台で繰り広げられるだけで(新しい地域に行き、新しい悪者が登場し、迫害を受ける市民が登場し、暴力で解決)、読者は金を払って同じ話を何回も読んでいることになる。
だから一度やったようなストーリー展開やエピソードはしない。

単純にお宝を奪う話をやれば、もう次からはお宝を奪う過程を描写しない。描写するとしたら全く毛色の違う展開の時だけでいい。お宝の種類が違うだけでやっていることが同じなら描く必要がないからだ。
そして次は仲間が奪われて取り返す話。次は同じお宝を狙った海賊と争う話。たまには人のために良いことをする話。次は仲間の裏切りや、仲間の死。次は他の海賊と手を組む話。次は逮捕されて脱獄する話。次は新しいビジネスを始める話。

このように色々やっていって、大事なのはそのどれも解決方法を変えるということ。戦って勝ったら終わりじゃなくて、戦闘で負けても自分たちが得する方向に持っていくだとか、交渉で解決するだとか、色々方法はあるわけで、読者はそういった違うパターンが読みたいわけだ。

例えばこういうのは他の漫画にないと思うけど、
めちゃくちゃ悪い敵が出てきてそいつが何か甘い汁を吸っているのであれば、主人公たちがそいつを倒すのではなくて、そいつに近づいて自分たちもその甘い汁を吸おうと画策する。そして最終的にその悪役を騙して陥れて自分たちが利益を得る。という展開とかね。

 

 

 

 

とまあこんな感じかな。
ただこれだとジャンプのテーマである「友情・努力・勝利」が皆無になるか。

いやでも、たとえ悪いことでも目的を達成するために努力すればそれは努力だし、その結果目的を達成できれば勝利だし、犯罪者の中にも友情はあるんだからそこでの友情を描けば友情だぜ。

「そんなの認めません」って言われるか。

でもこういう漫画あったら面白いと思うんだけどなぁ……

 

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