愚かなる独白

ろくでなしの雑記

信用経済とか言ってるけど、信用ってどういうこと?

信用経済だなんだという話を、最近よく聞きますね。
まあ僕は、岡田斗司夫さんの提唱していた評価経済を前々から知ってたから、今更感はあるけど。

評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている

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でもやっぱり、valuとかクラウドファンディングとか、自身の信用を換金する装置が次々に登場して、その勢いが加速した感じがあります。

堀江貴文さんとか西野亮廣さんも言ってますよね。
「今は相対的にマネーの価値は下がっている。これからは信用を稼ぎに行く時代だ。」
みたいな。

 

『信用』というのは、過去の実績や成果に対して評価することを意味します。
例えば、過去にビジネスで何度も成功している人がいると、その人の実績を評価することが信用です。

そしてよく似た言葉で、『信頼』というものがあります。
それは、未来の行動や次に起こる成果に期待することを意味します。
例えば、ビジネスで成功しまくってる人に、あの人は次も上手くやるだろう、と思うのが信頼ですね。



そして次に重要なのがお金です。

お金というのは信用を数値化したものですよね。ここでの信用というのは上記の定義に当てはめて考えると、過去に取引が成功した事例と言ってもいいのかな。

お金で取引できることを知ってるから(過去の実績)、お金はみんな価値があると思っているわけです(評価)。そして一度その信用を失えば(例えば経済が破綻して円で物が買えなくなったりすれば)、ただの紙切れと化す。

つまり千円には千円分の信用があり、一万円には一万円分の信用がある。
百万円の貯金がある人は、百万円分の信用を持ってることと同じですよね。だからみんなお金を欲しがるんですね。

でも逆に言えば、自分自身に信用がある人であれば、今手元にお金がなくても、自分の信用を使って生きていけちゃうわけです。

わかりやすい例を出すと、ビジネスで過去にすごい成果をあげた人、例えば堀江貴文さんが、何か事業をやりたいと言ってプレゼンすると、投資をしたいという人が多く手をあげるでしょう。

おそらくその中には、あんまりよくわかってないけど、ホリエモンならやってくれるだろうという期待で金を出す人もいるはずです。なぜ信頼されるのかというと、それは堀江さんに実績があるから。つまりビジネスに関しての信用があるからです。



じゃあその信用を作るにはいったいどうしたらいいのか。
それはやはり、実績を作ることです。実績というのは何も、仕事での成功だけじゃありません。もっと身近な、他人に親切にするとか、嘘をつかないとか、友達の誕生日を祝うとか、そんなことでもどんどん実績になりますよね。

「他人に何かしらのメリットを与えた」という成果です。それらを知ってる人はあたなを信用するでしょう。「こいつは他人にメリットを与える奴だ」と。

そして、次にあなたが何か困った時に助けを求めると、今まで助けた人が助けてくれるかもしれないし、もしくは、これからあなたにメリットを与えてもらいたい人が、助けてくれるかもしれません。

簡単に説明すると、こういうことですね。
めちゃくちゃ当たり前の話です。でも世の中の人間関係はすべてこれで説明がつきます。

今までビジネスで成果をあげた人(他人に親切にした人)が、何か次のビジネスをはじめようと考えた時(困った時)、投資家が金を貸してくれるでしょう(メリットを与えてもらいたい人が助けてくれるでしょう)。



で、その信用はなくなることはあるんでしょうか。
僕はあると考えています。

信用というのは過去の実績を評価すること。でも時間は常に動いていて、次々に過去が生まれてくる。だからある程度信用が溜まった(実績を作った)からといって、何もしないと、人々の記憶はすぐに上書きされるので、実績が持つ影響力が弱まります。つまり、信用が減っていきます。

そして何かしらの失敗や、スキャンダルがあった場合、その信用が一気に崩れ去る可能性もありますよね。でも過去の実績と関係ないところでの失敗なら、その実績がパーにはならないので大丈夫ですが。

例えば、NBAで大活躍したスター選手が、野球に移って対した成果をあげられなくても、NBAでの実績がなくなるわけじゃない。だからそんなには信用は減らない。

もっとわかりやすい例だと、総合格闘技の選手がボクシングの試合で負けても、評価は下がらないということです。同じ格闘技であってもそうなんです。マクレガーがそうであったように。

でも逆に今までいい人に見られていた人が、裏ですごい嫌な人だった場合、「今までのは嘘で、本当は嫌な奴だったんだ」となるから一気に信用を失ったりもする。

つまり信用というのは一人の人間に対しても、個別に分かれているものだと考えられます。



そこで思ったんですが、西野亮廣さんが「芸能人がクラウドファンディングでうまくいかないのは、信用がないからだ」と言っていたんですけど、あれは厳密には違うと思う。

芸能人がクラウドファンディングでうまくいかない(知名度のわりに大した額が集まらない)のは、過去の実績とあまり関係ない企画だからなのでは?

クラウドファンディングが信用を換金する装置なら、自分の持ってる信用を上手く使える企画じゃないから金が集まらないんじゃないかと。

だから芸能人に信用がないわけではないと思う。信用はあるはず。ただその信用は、役者だったら演技に対する信用で、芸人だったら過去に出た番組での活躍や、漫才やコントなどのネタに対する信用。

だとすると、役者が写真集を出すとかだと、自分が評価されてるポイントとは違うところで戦おうとしているということになる。

本当は、まず実績を作って評価されて、その上で未来の可能性を信頼してもらわないといけないんですよね。つまり「自分の出す写真集は良い物だ」ということを明確に想像させる必要があるということです。



信用ってのは何も、人間味のある暖かい言葉でもなんでもなくて、過去のデータから実績を評価されるという意味で、結構ビジネスライクな言葉だと思っています。

そしてその実績というのもいろいろあるので、親切というのも信用になるし、商売が上手いというのも信用になるし、喧嘩が強いというのも信用になる。

さらに、その信用は個人においても複数且つ個別に分かれてストックされているということ。



最後にもう一度、信用についてわかりやすく説明。

メリットを感じることであれば人はそれを評価します、評価するということは信用されるということ。信用されるということは、何もせずともその信用を使って次の展開に持っていけるということです。

例えば、今まで散々喧嘩で勝ってきた奴は、まわりにその実績が評価され始めると、次からは実際に喧嘩しなくても相手が怖気付くでしょう。
信用ってのはそういうものだと思います。

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 俺、例え話多くね?