愚かなる独白

愚かなる独白

ろくでなしの雑記

労働者は底辺だと自覚しないと金持ちにはなれない

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 ネット上で「運送業は底辺じゃない」とか「建設業は底辺じゃない」とかの意見があった。彼らのロジックとしては、人の役に立っているからとか、世の中に必要な職業だから、といったものだった。確かに役には立っている。僕が今住んでいるマンションもそういった労働者がいなければ作られていない。しかし、底辺かどうかは役立っているかどうかで決まるものではない。どんなに役立っていようと、どんなに素晴らしい職業だろうと、底辺は底辺だ。いわゆる”社畜”と揶揄されているものに過ぎないのだ。

資本主義における階級

我々が普通に生活していても気付きにくいが、現在の資本主義下においては、4つの階級に分かれている。ある階級と階級の間に目に見えるような壁があるわけではないが、資本主義社会で価値を提供している人たちは4つに分類できる。

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資本家
一番上には資本家がいる。これは投資家に対して金を貸す人たちだ。日本では個人レベルでやっている人は殆どいない。

投資家
資本家の下には投資家がいる。彼らは自分の資本(お金)を企業などに投じてリターンを得る者だ。資本家と投資家の特徴としては、自分が働くわけではなく、お金に働いてもらうところだ。

経営者
経営者はその名の通り、会社を経営する人のこと。彼らは自分自身が働く必要があるが、労働者を使うことによって、自分のやりたいことを成し遂げ、利益も最大限増幅させる。

労働者
一番下には労働者がいる。労働者は労働する者を指す。サラリーマンやバイト、パートなどは労働者だ。彼らの特徴は自分の時間を提供して対価を得るということ。

 

労働者は他人のために働いているようなもの

こうやって見るとわかりやすいが、労働者は経営者がやりたいことのために雇われ、投資家や資本家達を稼がせている。ある意味搾取されているようなものだ。労働者が底辺だと言われるのは一番下にいるからという簡単な理由である。

なんの技術もなく、やりたいこともないという人がとりあえず就職しているが、それは自ら搾取されにいってるようなもの。自ら進んで底辺に行っている。本来は逆でなければならない。好きなことややりたいことがあって、それが企業に雇われることで成立するものだったら雇用されてもいいが、なんの技術もないのなら経営者になったり投資家になるべきである。

現実的になれるかどうかはしらないが、はなから労働者を目指すのは思考停止としか思えない。

 

時間とお金のどっちが大切か

労働者は自分の時間を売ってお金に変えている。時間とお金を交換しているのだ。だがよく考えてみよう。時間とお金ではどちらの方が価値が高いか。当然時間の方が価値が高い。つまり労働者は損する取引をずっと行っているようなものだ。

対して投資家はお金に働いてもらって自分は自由な時間を得ている。そして自分ではなく、お金を貸し出すことで、他人に働かせているからたくさん稼げる。そのかわり、その貸し出したお金が必ず返ってくるわけではない。損することもあるということだ。つまり投資家は自由を得るかわりにリスクを背負っているということ。

しかし、例えお金を損したとしても自分の自由の方が大切なので、そのリスクは背負うに価するリスクだというわけだ。

自由があるのは相当強い。投資しながら好きに労働することだってできるからだ。逆に言えば労働者も投資ができる。

 

誰だって上の階級に上がれる

僕は個人的に好きなことをやってる奴が一番強いと思うが、そんなものないという人にとって重要なのは、いかに働かずに金を得るかだ。もし自分の好きなことをやっているわけでないのなら、働かずに金を稼ぐ状況になれるために働くべきであって、その場しのぎで働くのはやめるべき。

まず消費を抑えて、浮いた金を投資に回す。そして労働しながら他の労働者から搾取すればいい。別に法的に制限されているわけでもなんでもないのだから、誰だって起業できるし、投資もできる。

「労働は尊いことだ」なんて言ってるのは、自分は正しいんだと思いたい負け組の労働者か、奴隷のように働いてくれる駒が欲しい経営者、投資家の言い分だ。そのことを自覚しないといつまでたっても金持ちにはなれない。

って誰かが言ってた

喧嘩最強の主人公が登場する不良漫画『デビル』

DEVIL (ヤングキングコミックス)

 不良漫画の『ゲバルト』や、長瀬智也でドラマ化もされた『クロコーチ』などの作者コウノコウジの漫画『DEVIL デビル』を紹介したい。これには『実話ナックルズ』元編集長の久田将義が原案協力をしている。

 この漫画は『ヤングキング』で2013年の8号から3号連続で不定期連載されたもので、俺は連載されている時から読んでいて、わりと面白いと思っていた。残念ながら続きは未だに描かれていないが、人気ないのかなぁ。面白いのに。ぜひ頭の悪い人にオススメしたい。

あらすじ

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『邪鬼』という暴走族でパシリをしているトシは、総長のクレイジーショーの恐ろしさを何度も目の当たりしており、心底怯えていた。ある日族の集会で、いつものようにコンビニに買い物に行かされるトシ。レジの前にいると背後に長髪で目つきの悪い大男が立っていた。「ちょっとツラ貸せ」そう言ってその大男はトシを車に乗せる。トシがどこへ行くのか聞くと、男は邪鬼の集会に行くと言う。集会場についたら男は車を止めずに、そのまま族のメンバーを次々に跳ねていった……。

 

フリが効きすぎてて面白い

この漫画何が面白いって、邪鬼の集会に乗り込む表紙の男と、総長のクレイジーショーとのタイマンまでのフリが完璧すぎてめちゃめちゃワクワクすること。ストーリーはあってないようなものだし、設定も誰でも思いつく程度のものだが、演出が上手くて読ませられる。不良がどうとか暴走族がどうとか、非常に子供っぽくて馬鹿らしいが、読んでるとドキドキした。

 

色々極端すぎて面白い

キャラクターの強さとか悪さとかを紹介するエピソードが、考えつく限りの無茶苦茶っぷりで逆にスッキリする。他の不良漫画を読んでいて、喧嘩の仕方とか悪さの度合いが大したことないと思うことが多い。「そこで目突けよ」とか「噛みつけよ」とか思うのに、それをやらないから消化不良を起こす感じだ。だがこの漫画に関してはこっちが「こうすればいいじゃん」とか「ああすればいじゃん」みたいに思わないから読みやすい。

 

主人公がただの化け物で面白い

主人公は一応パシリのトシだが、ここで言ってるのは表紙の男のこと。面倒だから名前を書くけど表紙の男はブラッティという名前だ。このブラッティの化け物っぷりが快感。戦い方は典型的な”喧嘩の強い奴”の戦い方で、そのメンタルとか攻撃のエグさもヤバイし、なんか絶対死ななそうな雰囲気が最高。

 

欠点は全体的にダサいこと

台詞回しとかはバカっぽいし、なんか全体的に中学生が描いたみたいな感じではある。要はダサイのだ。でも絵は見やすいし、キャラクター自体は良いし、喧嘩シーンもあっさりしていて緊張感がある。でも不良漫画が嫌いな人にとっては失笑ものかもね。

 

とまぁこんな感じで、結構面白いのだが続きは描かれていない。この漫画一冊ではブラッティの情報はほとんどないし、最後は突然終わる感じだ。実際、続きも全然描けるし、もっと話を広げることも可能なので是非描いて欲しいのだが、その為にはもっと売れないとダメなのだろう。だから俺がここで紹介して広めておく。 

DEVIL (ヤングキングコミックス)

DEVIL (ヤングキングコミックス)

 
ルーザー (ヤングキングコミックス)

ルーザー (ヤングキングコミックス)

 
クロコーチ(1) (ニチブンコミックス)

クロコーチ(1) (ニチブンコミックス)

 

マナーを守る奴はただのビビり。迷惑をかけることは悪いことじゃない

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老子「人にどう思われるかを気にやむのは、囚人として生きることと同じだ」

 最近、過度に他人に迷惑をかけることを嫌がる人をネット上で見かける。他人に迷惑をかけることだけは絶対にいけないことだということをやたらと主張する。しかし本当にそうだろうか。自分は迷惑をかけられたくないが、だからと言って自分が迷惑をかけてはいけないという論理にはならないのではないか。そもそも他人に迷惑をかけずに生きることは不可能だ。なのに迷惑になっていないかを気にしすぎると自分が生きづらくなるだけではないだろうか。

 僕は他人に迷惑をかけるのは良くないとは思うが、そのことに関して気にしないようにしているし、もっと言えば悪くないと思うようにしていると言ってもいいかもしれない。なぜなら、何をもって迷惑になるかはわからないから防ぎようがないからだ。

 迷惑というのは他人のしたことで不快になることを指すが、何で不快になるかは他人が決めることであって自分が決めることではないので、あきらかに社会的に迷惑行為だとされていることはやっちゃダメだが、それ以外のことはどんどんやればいいと思う。その結果迷惑だと言われても、その相手が迷惑がることが自分にとって不利益になるのであればやめるべきだが、そうでないのなら無視するのが正解だ。迷惑がっている人が怒ることが自分にとって影響がないのであれば関係ないのに、それを気にするのはその関係ない人にコントロールされているのと同じことだ。

 

自由になるには他人の目を気にしない必要がある

 他人の目を気にすると、どんどん自分のやれることが少なくなっていく。心当たりがある人もいるのではないだろうか。逆に世間でも他人の目を気にしていない人というのはたまにいるが、そういう人たちはすごく自由に行動している。どっちが得かは言うまでもない。

 

他人の目を気にするのはコントロールされるということ

 つまり他人の目を気にするのは他人にコントロールされていることと同義だ。そして他人に迷惑をかけたくないという思いは、他人の目を気にしているということ。つまり、過度に迷惑をかけないように努めることは、他人にコントロールされて自由を失うことなのだ。

 

他人が迷惑かどうかは自分には関係がない

 上にも書いた通り、他人が迷惑がっていても自分には関係がない。ちょっと酷いことを言えば、他人が痛がっていても自分は痛くないから問題無いということだ。なのに他人が迷惑がっていたりするのを気にしてしまう。「お前が勝手に迷惑がってるだけじゃん」と開き直ることも時には必要だ。

 

マナーを守ることは他人の目を気にしてビビっているだけ

 マナーも同じだ。マナーを何故気にするかというと他人に嫌がられないためだ。しかし、それは裏を返せばビビっているということだ。考えてみればそうだろう。不良が校則を破るのは先生にビビっていないからできることだ。なのにマナーを守っていない人を非難するのはおかしい。文句を言うなら自分もすればいいだけの話だろう。だからそもそも、そのマナーを破ることで自分に不利益がないと判断すれば、そのマナーは守らなくてもいい。全部損得で判断すればいいのだ。

 

全てはバランスが大事

 かといってあまりに迷惑行為を厭わなかったり、マナーを破ってばかりでは敵が増える可能性が高い。そうなると、自由になろうとして気にしなくしたことが逆に自由を奪っていることになる。だから結局はバランスが大事なのだ。自分にとって不利益になると思ったことはやらずに、大した不利益にならないと判断すればやればいい。迷惑をかけることを過度に恐れるのはやめよう。

 

 こうすることで少しでも自由に生きられる。当たり前の話だが、こういう話をすれば、人は自分が迷惑かけられる側となって考えたりするから「それはダメだ」と言って否定する。だが迷惑かけてしまう側の視点から考えると、ある程度迷惑かけても良いという結論になるのは仕方がない。自分が損しないようにと考えての他者への気を使った行動が、行き過ぎると逆に自分が損する行動となっているからだ。そんなバカバカしいことはないだろう。だからこの意見を否定する意見は、それこそ無視すればいい。

【男向け】手フェチの為のおすすめ女優・アイドル

わたくしは手フェチで綺麗な手を見ると勃起するし、手コキしてくれ!と思うが、多分世の中にはそんな男は多い。そんな気持ち悪い男の為に手の綺麗な女優やアイドルを紹介したいと思う。

 

竹内結子

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素晴らしい。あまり現実離れしていなくて、でも美しいというこのバランス!さすがである。

 

戸田恵梨香

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細っこい指で可愛い。可愛い手だ。おい戸田!可愛い手だな。

 

麻生久美子

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大人の女性となると急に清潔感が出てくるな。頭撫でられたい( *`ω´)\(^-^ )

 

加藤あい

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正統派の手。指の細さ、長さなど、完璧のバランス。顔も可愛い。

 

吉田朱里NMB48

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彼女の手は若々しく健康的であることと、何と言ってもその白さ!白い=エロい。

 

新川優愛

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細くて長く、爪の形も非常に美しい。ハンドモデルのような綺麗さだ。これは……素晴らしい。

 

指原莉乃

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指原の指は短くて太いが、最大の特徴は指先が細くて、全体的に丸みを帯びて女らしいことだ。そして爪がピカピカなのもポイントが高い。指原の手は可愛い。

 

とまぁこんな感じかな。
他にもいい手をもっている芸能人はいるが、とりあえず思いついた人たちを紹介してみた。
みなさんこれからも是非手フェチライフをお楽しみください。

『斉木楠雄のΨ難』実写化!なぜ漫画の実写化はつまらないか

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引用元(映画『 斉木楠雄のΨ難 』オフィシャルサイト

3月15日に映画『斉木楠雄のΨ難 』のビジュアルが公開された。先日も『ジョジョの奇妙な冒険』が実写化されることが発表されたが、またもや人気漫画の実写化が行われる。ネット上では「イメージと違う……」という不満の声が続出しているらしい。

今年公開の映画で漫画実写が沢山ある。『銀魂』『鋼の錬金術師』『3月のライオン』『無限の住人』『攻殻機動隊』『帝一の國』などなど……。

これらはまだ公開されていないので出来はどうかわからないが、今まで漫画を実写化した映画で完成度の高かったものはほとんどない(『アイアムアヒーロー』は面白かった)。それは一体なぜだろうか。僕なりに考えてみた。

 

1. 表面上だけ再現しているから

 今回ビジュアルが公開された『斉木楠雄のΨ難』を見てもわかるが、現実にはありえない姿形をした人間が登場することが多い。髪型一つとっても、あきらかにカツラだったり不自然なセットの仕方をしている。一言でいうとただのコスプレにしか見えない。
 こういうのは、「漫画の世界を再現してみました!結構再現度高いでしょ?」みたいな志の低さを感じる。
 表現するのは難しいが、なんか、漫画の実写化としてのクオリティを意識しすぎていて、映画としてのクオリティが疎かになっている感じだ。
 はっきり言っておくが原作に忠実にやっても映画として面白くなるとは限らない。

 

2. 上映時間に合わせて短く改変されているから

 映画の上映時間はだいたい2時間くらいだが、日本の漫画の長さは巻数でいうと何十巻もあってわりと長い。だから全て描くことはできないからどこか一部を切り取って映画にしているが、その選択が非常に難しいのだろう。
 建前上は、せっかく漫画を実写化するのだからその漫画で描かれていることの本質を抜き取り、それを映画に置き換えて表現するべきなのだろうが、製作者はそういうことを考えていないのかもしれない。

 

3. 映画の内容より役者がメインだから

 普通はその映画の世界を構築するためにセットや役者があるはずだが、日本の映画では役者がどんな役を演じるのか、役者がこんなことをした、というように役者がメインに立っているように感じる。つまり役者が写りを気にしているということだ。
 役者に変なことをさせて笑いを取ろうとすることが多いことから考えて、根本的にそういう考え方があるのではないだろうか。もしそうなら映画が面白くなるはずがない。映画が面白いのではなく役者が面白いだけなのだから。

 

4. 映画的表現と漫画的表現をわかっていないから

 えらそうに言えたことではないが、これが大きいと思う。映画的表現というのは映像で語ることだが、それができていない。僕は漫画も絵で語るべきだと思っているので正直日本の漫画もダメだとは思うが、人物の気持ちをセリフで一々説明してしまうことが非常に多い。漫画だったらまだ絵だからいいが、実写でやられると独り言を話しまくっていて不自然だ。映画的表現というのは別にこれだけではないが、とにかくそういうものができていない。
 漫画を忠実に再現すると言ったって、そもそも映画と漫画では媒体が違うのだから表現方法だって異なるのが当たり前だろう。

 

 

と、まぁ四つの理由を挙げてみたが、もっと他にも理由はあると思う。それに面白く無い理由は作品それぞれに別個の理由があるはず。

ただまず大前提として、漫画は映画化には向かない。日本の漫画は、アメリカのドラマと同じでクリフハンガー方式だ。つまり続きが気になる展開を作って読ませていくという手法を取っている(連載だから)。だから連載が始まった当初はオチまでは決まっていないことが多い。それでもいいのだ。オチは正直どうでもいい。中盤、どれだけ夢中にさせるかということに作家は心血を注いでいる。

対して映画というのは初めから終わりまで一つの作品としてきっちり作り込んだものだ。だからその漫画を映画にすると、そもそも原作の時点でダメだったものが映画にすることで浮かび上がってしまうことが多々ある。連載だと気にならなかった部分が気になってしまうのだ。

つまり漫画としてクオリティが高いということと、映画としてクオリティが高いということは別だ。だからこの二つは非常に食い合わせが悪い。その辺を考えずに実写化するとまず失敗する。

そしてもし漫画を実写化するのであれば、ほぼ確実に改変は必要だ。よく改変を「原作レイプ」と言って怒るファンはいるが、僕は改変は悪いことではないと思う。

「漫画で描かれていることや、登場する人物を、もし現実に置き換えたらこんな感じだよね」というものを作ることで初めて実写化する意味が出てくる。例えば髪の毛がツンツンのキャラがいたら、その髪型を再現するのではなくて、それを現実に置き換えるとどういう髪型かを考えるべきだ。もし原作に忠実にやるのであれば映画を見る意味はない。原作の漫画を読んでおけばいいし。

例えば小説を漫画にしたとすれば、想像で楽しんでいた場面を絵にすることで別の楽しさが生まれる。漫画をアニメにすると、止まっていた絵が動くことの楽しさがある。

このように、漫画が原作の物語を実写映画化するのであれば、二次元だったものが三次元、つまりリアルになることの楽しさがあるわけで、それを出そうと思えば現実に置き換えるという作業が必要不可欠だ。そしてそれをやると監督のセンスが問われることになるだろう。

いろいろ書いたが、漫画の実写化がつまらない理由を一言でいうと、
漫画と映画という媒体の違いを理解せずに作っていることからくる歪みが原因
という感じだろうか。

 

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【大人向け】おすすめの超絶面白い漫画15選

巷で流行りの漫画は殆どが子供向けの漫画ばかり。だがこの日本には世間にはあまり知られていない、真に大人向けの漫画がたくさん存在している。今日はそんな超面白い大人向けの漫画を15作品ほど紹介したいと思う。

 

真説ザ・ワールドイズ・マイン

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス)

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス)

 

 東京都内各所で消火器爆弾を設置するモンちゃんとトシの二人組(通称トシモン)は、これといった理由もなく北海道を目指す。その道中、青森県で成り行きから連続爆破、警察署襲撃、殺人代行といった日本全土を震撼させる無差別殺戮を開始する。それは内閣総理大臣までも舞台へと引きずり出す大きな勢いとなる。時期を同じくして、北海道から津軽海峡を渡ったといわれる謎の巨大生物「ヒグマドン」が出現し、次々に人々を惨殺して東北を南下していった。「鉄人」とも呼ばれる熊撃ちの老人と、新聞記者がそれを追いかける。そして遂に3つの点が秋田県大館市で遭遇する。ここで初めてヒグマドンの全貌が明かされ、物語はアメリカ大統領すら巻き込む全世界レベルで進行していく。

ザ・ワールド・イズ・マイン - Wikipedia

紛れもない傑作。 これを初めて読んだ時の衝撃はすごかった。
非常に良くできており、映画からの引用も多い作品。
目を覆いたくなるような過激な描写も多く、人を選ぶ可能性大だが、読んでおいて損はない。

 

マンホール 

 12月のある夕暮れ、神奈川県笹原市の中央商店街に、右目が白濁した泥だらけの全裸の男が出現。道を行く大学生の男に「マ、マ」と語りかけた後突如吐血した。男はパニックに陥った大学生によって押し倒され、後頭部を強打して死亡した。検死に回されたその男の遺体から検出されたのは、謎の寄生虫だった。
 翌日、現場に落とした携帯から警察への出頭を要請された大学生、雨宮は、事情聴取の最中に突如警察署を抜け出し、署の前の道路で車に跳ねられて死亡。砕け散った遺体から這い出てきたのは、またも謎の寄生虫だった。
 笹原警察署の刑事である溝口健と井上菜緒は、全裸で変死した堀川義人の母親を訪ね、息子のギャンブルと暴力に耐えかねた両親が彼をある『施設』へ預けたことを知る。母親が唯一知っていた、その『施設』への引渡し場所へと赴くと、そこには奇妙な『マンホール』があった。そのマンホールの下に、彼らが見たものとは…!?

マンホール (漫画) - Wikipedia

寄生虫を利用した犯罪事件と、それを追う警察の攻防を描いた、バイオ・ホラー作品。
2009年に第1巻が有害図書に指定された衝撃作であるが、単にエグいだけの作品ではなく、社会派で重々しいテーマを扱っている。その意味で好き嫌いは分かれそうだ。だが完成度は高い。

 

 フロムヘル  

フロム・ヘル 上

フロム・ヘル 上

 

 1888年のロンドンが舞台。残虐な娼婦連続殺人事件が発生し、アバーライン警部が捜査に当たる。数年前に妻子を亡くしてから無気力、そして刹那的に生きていた彼は、捜査の途中で出会った赤毛の娼婦メアリーと惹かれあうようになる。被害者たちの知られざる共通項と、この殺人事件の裏にフリーメイソンが関わっているのを嗅ぎ付けたアバーライン警部だが、殺人者の手はメアリーにも伸びていた。

次はグラフィックノベルだ。グラフィックノベルとは従来の漫画とは違って文学的な内容を含んでいる。その数あるグラフィックノベルの中でも代表作であるアランムーアのフロムヘルを紹介したい。
日本の漫画とは異なり、コマの大きさや形が殆ど均一で、文芸作品のような味わい深さがある。
細部に込められた意味とニュアンスを読み解き、周到に埋め込まれた伏線を味わい尽くす紛れもない大人向けコミックだ。最高のストーリーテリングと最高の衝撃を感じたい人におすすめする。

 

リアル

 車いすバスケットボールの有力選手であり、元々はピアニストであり短距離走の有力選手であったが骨肉腫により右脚を切断、その後車イスバスケと出会い、様々な挫折や困難と闘っていく戸川清春
 小学校から高校までバスケに打ち込んでいたが、交通事故により他人を下半身不随にしてしまいその罪に苛まれ高校も中退してしまうが、戸川との出会いをきっかけにバスケットボールを中心として新たな自分の道を見出そうとする野宮朋美
 野宮の同級生でバスケ部のチームメイトであり、小学校からバスケに携わっていたが、交通事故により下半身不随になりそれを受け入れることができず、野宮と衝突するなど自尊心の強い性格であったが様々な人々との出会いにより少しずつ自分を変え、新たに車イスバスケに自分の活路を見出そうとする高橋久信
 以上の三名を中心に、現実に起こる困難と闘っていく描写に焦点が当てられる。キャッチコピーは「それぞれが向き合う現実 REAL――」。

リアル (漫画) - Wikipedia

車椅子バスケを扱っているが、それがメインというより、障害者や社会からはみ出した人間を扱った人間ドラマだ。
生々しく”リアル”を突きつけられるので読んでいて辛い部分もあるが、陳腐な言葉を使えば、非常に良く考えさせられるし感動的だ。
スラムダンクが陽だとするならリアルは陰なのかもしれない。
この漫画は大人でないと楽しめないだろう。

 

ホムンクルス 

ホムンクルス(1) (ビッグコミックス)
 

 新宿西口の一流ホテルとホームレスが溢れる公園の狭間で車上生活を送るホームレス・名越進は、医学生・伊藤学に出会い、報酬70万円を条件に第六感が芽生えるというトレパネーションという頭蓋骨に穴を開ける手術を受けることになった。その手術以降、名越は右目を瞑って左目で人間を見ると、異様な形に見えるようになった。伊藤によると「他人の深層心理が、現実のようにイメージ化されて見えているのではないか」と言い、彼はその世界をホムンクルスと名付けた。そして、名越は様々な心の闇を抱える人達と交流していく。

ホムンクルス (漫画) - Wikipedia

あの衝撃作『殺し屋1』を描いた山本英夫の『ホムンクルス』。
殺し屋1』と同じように、やはり主人公は鬱屈した人間像で、ジメジメした嫌な話であるが、シュールな設定がリアリティ溢れる描写によって上手くまとまっている。
人間の心の歪みを追求していく過程は緊張感のあるミステリーに仕上がっていて引き込まれる。

 

アドルフに告ぐ

アドルフに告ぐ 1
 

 第二次世界大戦前後のドイツにおけるナチス興亡の時代を背景に、「アドルフ」というファーストネームを持つ3人の男達(アドルフ・ヒットラー、アドルフ・カウフマン、アドルフ・カミルの3人)を主軸とし「ヒトラーユダヤ人の血を引く」という機密文書を巡って、2人のアドルフ少年の友情が巨大な歴史の流れに翻弄されていく様と様々な人物の数奇な人生を描く。

アドルフに告ぐ - Wikipedia

漫画の神様手塚治虫による傑作『アドルフに告ぐ』。
たくさんのテーマを織り込んでいるにも関わらず、全く破綻しておらず、大きな時代のうねりに翻弄される人間を見事完璧に描ききっている。
こればかりは読まないわけにはいかない。

 

オールドボーイ  

ごく平凡な生活を送っていた五島慎一はある日突然誘拐され、10年間監禁された。解放された五島が、自分が監禁された理由を解き明かすために奔走する物語。

オールド・ボーイ - Wikipedia

韓国で実写映画化された『オールドボーイ』。
映画版ほど過激ではないが、犯人との心理的な駆け引きを中心とした戦いは面白い。
映画版も原作もそれぞれ面白いので是非読んでみてほしい。

 

バガボンド 

バガボンド(1)(モーニングKC)

バガボンド(1)(モーニングKC)

 

剣豪・宮本武蔵を主人公とし、戦国末期から江戸時代の転換期、剣の時代の終わりがけを舞台にその青春期を描く。巨大な歴史の転換点で、出世の夢が破れた武蔵が剣士として自己を確立しようともがく様、また巌流島で武蔵と決闘したことで有名な佐々木小次郎を筆頭とする、武蔵と関わる複数の武芸者が描かれている。

バガボンド - Wikipedia

宮本武蔵という人物を通して人間の心を描いた作品だ。
アクションよりも心理描写に重きを置いていて、非常に哲学的な内容になっている。真の強さとは何か、ということを突き詰めていく本作は男のバイブルといっても過言ではない。
しかし歴史に忠実ではないので歴史を勉強するために読む漫画ではない。

 

沙流羅 The Legend of Mother Sarah

核戦争で汚染された地球を逃れて生き残った人類は、地球を望む衛星軌道上に住居をかまえた。――7年後、巨大な爆弾を使用して汚染された地球の北半球を冷却し、南半球を居住可能な状態にすることを推進するエポックと、これ以上、地球を傷つけることに反対する、マザー・アースの両派に分かれ対立した。だが、推進強行派により巨大爆弾が使用されると、爆弾の影響が引くのを待たず、地球へ脱走する者が後を絶たなかった。そして、サーラと呼ばれる女性も子供たちを連れ、地球へ向かおうとしていたが…。

https://www.ebookjapan.jp/ebj/234649/

AKIRA』の大友克洋原作のSF漫画。
とにかく内容が濃く、重厚な作品に仕上がっている。
家族愛や世界の抱える問題や未来への警告など、様々なテーマが盛り込まれていて読み応えがある。
絵は緻密で大友に近いし、無駄な描写がなく完成度は高い。

 

軍鶏

自分の両親を刺殺した優等生の少年・成嶋亮が少年院に入り、そこで出会った空手の達人・黒川健児に師事して「生き残るための空手」を身につけ出所してからは格闘界に入り、無軌道なバトルを繰り広げてゆく。

軍鶏 (漫画) - Wikipedia

いわゆる格闘技漫画。 あらゆる格闘技漫画の中でも、人間の負の側面にスポットを当てており非常に暗い内容だ。それゆえ単純に「どっちが強い!?」というエンタメとして格闘技を見たい人には向いていない。だがその格闘技を暴力の手段として描かれているのはある意味でリアルであり、そういうものが好きな人は是非読んでほしい。

 

プラネテス

プラネテス(1) (モーニングコミックス)

プラネテス(1) (モーニングコミックス)

 

時代は2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星土星への有人探査計画も進んでいる。毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。

プラネテス - Wikipedia

テレビアニメ化もされて、傑作漫画は?という話になると必ずと言っていいほど名前が挙がる漫画だ。
宇宙のゴミを回収する仕事を扱っているので、宇宙に興味のない人には取っ付きづらい作品かと思われがちだが、主人公の動機が人類のためでもなんでもなく、自分のためという点を貫いており、その意味であくまで一人の青年の成長ドラマだ。なので誰にでも読みやすい内容になっている。

 

風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)

風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)

 

科学文明の崩壊後、異形の生態系に覆われた終末世界を舞台に、人と自然の歩むべき道を求める少女ナウシカの姿を描く。 

風の谷のナウシカ - Wikipedia

もはや説明不要の傑作。みんなが知っている映画版はあくまで序章にすぎない。
よくこんなもの描けるなというほどのすごい世界観と描写力。映画版を観るならこの漫画版を読んだ方が良い。ただ少し難解で読みにくいかもしれない。だがそれでこそ大人向け。

 

サンクチュアリ

サンクチュアリ(1) (ビッグコミックス)
 

北条彰は六本木周辺を縄張りとする暴力団・北彰会の総長。ある日、北条は組員の田代を伴い、佐倉代議士のスキャンダラスな写真をネタに強請(ゆすり)を計画。その事務所を訪れるが、そこで政治家秘書には珍しい強面(こわもて)の男に追い返されてしまう。田代が事務所に帰った頃、北条は驚いたことにその秘書・浅見千秋と会っていた。そして、北条は浅見と共に国会議事堂を見ながらつぶやく。「オレは、必ずおまえをあの赤絨毯の上に立たせてみせる!」と……… 

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政治漫画。ヤクザ(裏)の世界と政治(表)の世界から日本を変える話。古い漫画なので若干くさいシーンも多いが、それでも十分引き込まれるし、やはりカッコイイ。非常に男臭い作品だ。
ちなみに武井壮も大好きだと言っていた。

 

ヒストリエ 

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

 

舞台は紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作です。蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされてしまう。それが彼の波乱の旅の始まりだったのです。

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寄生獣』で世を震撼させた岩明均氏が漫画家としてデビューする前から温めていた物語だけあってクオリティが高い。
なんといっても一番面白いところは、古代ギリシャの街の様子や市民の生活を見れるところだ。ストーリーも展開も寄生獣ほどドラマティックではなく地味だ。だが面白い。

 

ギフト±

ギフト± 1

ギフト± 1

 

女子高生の鈴原環は交友関係を持たず、無為な日々を過ごしているが、裏では凶悪犯を解体し、正規のルートでは臓器移植を行えない者のために臓器売買を行っていた。その彼女を巡り事件が起きる中、阿藤は臓器売買の事件の真相に迫るも元同業者の加藤警部に殺害されてしまう。彼の遺志を継いだ恋人・桜田と暴露記事を潰された気鋭の記者・廣瀬直也が臓器売買と「たまき」を巡る事件を追う。

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臓器売買をテーマに扱ったハードな内容だ。
フィクションではあるが、変な特殊能力もないし、ありえないキャラクターも出てこない。変なおふざけもなく、エログロ描写がある大人向けの漫画である。

 

 

まだまだおすすめの漫画はあるが、今日はこの辺で止めておく。
こうやって列挙してみるとわかるが、ハードな漫画ばっかりだな。
TVでもなんでもそうだが、やはりエンタメはモラルが壊れてる方が面白い。

ジョジョは過大評価なのか?

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引用元 https://matome.naver.jp/odai/2146449384499525201

僕はジョジョの原作を読んだのは3部と4部だけです。アニメは1、2、3、4全部見てます。確かにキャラクターはそれぞれ魅力的で、作者の発想やセンスはオリジナル感溢れていて大変面白い。しかし、漫画として上手くはない。というかむしろ下手であると思う。

ジョジョの魅力といえばキャラ同士のバトルですが、ジョジョのバトルは他の漫画と違って知略を巡らせて戦います。ファンの人はそこが面白いと言うのですが、ありえない展開ばかりで、正直ご都合主義にしか見えません。

「そんな攻撃が一発で成功するわけないだろ」と思うような微妙な戦略ばかりで、見てて「おお!頭いい!」みたいにはなりません。要はツッコミどころが多いってことですね。でもこれはファンの人もわかってることです。その上でみんなは楽しんでいるわけです。

僕も別に、ありえない展開があるのがいけないって言ってるわけではありません。フィクションとしての誇張はいいんです。でもそれを主人公が追い詰められた状況でやられると、納得感に欠けるのでカタルシスがあまりないんですよ。誇張をするにしても納得させるような演出が欲しいです。

例えば4部の鉄塔の敵を倒す時に、鉄骨から伝わるエネルギーを仗助が直して、それが敵に当たって勝つんですが、理屈がよくわかりません。それが出来るのであれば、敵のスタンドがパンチを打ってきたその運動エネルギーを敵の拳に直して敵の拳を潰すことだってできるのでは?まぁとにかく納得感がないというのはエンタメではあってはならないことでしょう。

だから敵を倒してもこっちのテンションが上がりきらずに、こっちが「まぁそういうもんなのね」と脳内補完して読み進めることになる。これはあきらかにクオリティが低いってことです。それでも面白く読める人にとっては大した問題ではないと思いますが、僕はダメですね。だからジョジョでも意外と真正面からの殴り合いとかの方が楽しかったりします。

あと次に問題だと思うのは、キャラクターがみんな揃いも揃って説明口調なところですね。これはあえてやってるけど、それでもやっぱりおかしいですよ。これ。ファンはこれがジョジョの魅力の一つと捉えるようですが、僕は説明口調ってのはイコール作者の力量不足であると考えます。

ジョジョに限らず、説明台詞を多用する人は、キャラクターの行動や演技、演出などで読み取らせることができないから全部セリフで説明するわけです。常識的に考えて、キャラが一人でいるシーンでベラベラと説明口調で話していたらただの頭のおかしい人ですよね。

まあ、なんでもない普通のシーンならそれでも問題なく読めますが、シリアスなシーンだと笑っちゃうし、むしろズルく思いますね。ズルいというのはつまり、作者が主人公を勝たせたいがために敵にベラベラと能力の説明をさせたりするアレです。吉良吉影が仗助に正体がバレるところも吉良が自分の名前を大声で話したからですし…。

吉良吉影の用心深い性格を最大限適応させていれば、あんな展開は成立し得ないはずです。上手い作家なら、吉良吉影の性格や能力を最大限発揮させ、その上でボロを出させたり、さらに主人公側が上回る戦略を練るでしょう。そうじゃないと見ている側はイライラするだけですから。事件を解決させるために犯人側をアホにしてボロを出させるご都合主義展開は、ダメな映画などでもよく見る展開ですね。

それに何故セリフで説明するのがいけないのか、その理由もちゃんとあります。「俺はそうは思わない」と言われたらしょうがないですが、僕の考える理由があります。

漫画アニメ映画の存在意義はなにか。それは言葉だけでは伝わらないような微妙なニュアンスを表現することです。そもそも漫画なんだったら絵で表現しないと漫画でやる意味がない。もしそれができないから文章をいれているのであれば、それは作者の力不足です。絵が下手だということですよね。

だから、例えばキャラが一人で歩いていて、右にキラキラ光る物が落ちていた場合、「なんだこれは…?ダイアモンドのようにキラキラ光っているぞ」などと言わないで、不思議そうな顔をして近づくとそれだけで表現できる。

他にも、何回ボコボコにしても起き上がってくる奴がいた場合、「こいつ!何度ぶっ倒しても起き上がってきやがる!!」みたいな台詞を言わせたりしますが、そんなことせずに、びっくりした顔して「マジかよ…」だけでわかります。

なのにキャラに説明させると正直クドイしイライラしてきますよね。見ればわかることをセリフでも説明すると情報が二重三重になってしまいます。つまりそれだけ無駄が多いということです。


そして、人の言葉というのは基本的に信用ならないものです。言葉だけならなんとでも言えるから。そして言葉よりも行動の方がより本音を語る。人間の感情というのは言葉よりも行動として現れます。むしろ思っていることを口に出して言うことの方が少ないのではないでしょうか。嫌いな上司がいてもその上司の前では「嫌いだ」とは言いません。でも表情やちょっとした態度にそれが現れます。漫画やアニメなどの絵で物語る媒体ではそういうのを表現するものだと思うのです。

素晴らしい実写映画なんかでは、キャラクターの誰もがほとんど本音を話さなかったりします。しかしそのキャラクターの表情や、その前後に取る行動、画面の演出なんかによって読み取れるようになっています。

口の達者な人は自分の気持ちを伝えられるが、口べたな人もいるし、そもそも話したがらない人もいる。やっと話したとしてもそれが必ずしも本音だとは限らないし、本人すらも自分の本音をわかっていない可能性がある。それが人間です。

ジョジョの荒木先生は意図的に説明口調で描いているから別に良いんだ。ということを言う人がいます。それは僕もわかるんですが、だとしたらその意図は?それでどういう効果を発揮しているのか。たとえ意図的であってもそれでマイナスになってるのであればダメですよね。

そして今書いてて、やっぱりキャラクターに人間味がないのが一番ジョジョの魅力を欠いているポイントだと思いました。

荒木先生は、キャラの葛藤は少年漫画では必要無い、という思想を持ってらっしゃるのでしょうがないのですが、その結果キャラがほとんど人間らしくない。

ましてや人間賛歌を謳っているジョジョで人間を描けていないのは如何なものかと……。僕はジョジョの登場人物全てが自分と同じ人間とは思えない。だから彼らが戦って勝とうが負けようが正直どうでもいい。

人間が描けているということで言えば同じジャンプで言うとハンターハンターの方が優れています。まあハンターはジョジョパクってるけど。

でも吉良吉影は僕の中で人間らしいと思えたキャラでした。僕も吉良と同じように手フェチだから共感できるし、目立ちたくないという性格も通じる。さらに欲にまみれており、葛藤も多いことから人間らしく見える。だから一番好きなキャラですね。

とにかく、僕は荒木先生の圧倒的発想力と芸術的センスが好きでジョジョを読んでますけど、決して上手い漫画ではないと思っています。上手くないからダメだというわけではなくて、上手くないからそれだけ好き嫌いの分かれる漫画なんだと思います。

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 26.吉良吉影・セカンド(荒木飛呂彦指定カラー)

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 26.吉良吉影・セカンド(荒木飛呂彦指定カラー)